核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧

玉縄城は遠かった

前回は、村井弦斎の生誕地である吉田城(現 豊橋市)に村井貞勝という人物を配置するという、『信長の野望 天翔記』というゲームでのこだわりプレイを語りました。 もう一つの弦斎ゆかりの地、平塚はどうかというと。平塚城というのはありませんが、小田原城…

吉田城のムライさん

プレイステーション用ゲーム『信長の野望 天翔記』では、信長が治める清洲城から少し離れたところに、今川義元領の吉田城(現在の豊橋市)があります。 私があみだした天翔記信長定跡では、1560年春にこの吉田城を獲り、松平元康(後の徳川家康)や服部…

PS用ソフト『信長の野望 天翔記』(光栄(現コーエーテクモゲームス) 一九九四)

レトロゲームの話題ですが、祝日(それも昭和の日)ということでお許しください。 昭和から連綿と進化を続ける歴史シミュレーションゲーム、『信長の野望』シリーズの第六作。かれこれ三十年来の年代物ですが、わが家ではいまだに現役です。 一五〇〇年代の…

『予定不調和』をはじめ、何冊か注文してしまいました

連休中は図書館も閉まるので、その間に読むつもりです。 三島由紀夫論の先行研究や時代背景の資料は、すでに前回の国会図書館行きでそろえたのですが、今回私が期待しているのは資料ではなく、燃料です。文学研究の論文というのは、他の学問領域の論文と異な…

宇野邦一『予定不調和 境界の小説』(河出書房新社 一九九一 読む予定)

「この本の内容ベールイ、カフカ、ジュネ、セリーヌ、ムージルらの言葉の襞にわけいる中から、境界の移動、権力の形成と消滅、そして小説と世界をめぐる思考の海図を描き出す、ラディカルな長篇エッセイ」 と、河出書房新社サイトの紹介文にはありました。 …

LINEのインストールができない……

ほんと、頭が明治時代で止まってる人間で、すみません。 PC用のLINEを始めようとしたのですが、何度やっても文字認証が通らないのです。明日再挑戦します。

こてふ「大磯の一日(上)」中の村井弦斎訪問記

一九〇一(明治三四)年九月六日の『報知新聞』三面最下段、こてふ「大磯の一日(上)」。こてふ(おそらく馬場孤蝶)という人が大磯の弦斎居士を訪れる記事です。 「万年ソツプ(是は居士家庭発明調理也)」や、 「晩餐のオイスター、クリイム翻訳してカキ…

平塚来訪

村井弦斎ゆかりの地を、案内していただきました。 向こう数日は、弦斎ネタを投稿しようと思います。

村井弦斎『食道楽』版の、「月が綺麗ですね」

夏目漱石が英語の講義で、「I LOVE YOU」を、「月が綺麗ですね」と訳してみせたという、粋な話があります。漱石全集などの文献にその裏付けは見つかっておらず、残念ながら都市伝説のたぐいらしいのですが。 一方、漱石より一時代前の人気作家、村井…

本日もお休みします。

すみません。

にわかに忙しくなってきました。

用件というのは重なるものです。

斉藤由貴「DOLL HOUSE」(アルバム「age」収録 1989)

アルバム名は「アゲ」でも「エイジ」でもなく、フランス語で「アージュ」と読むそうです。その中でもお気に入りの一曲。メルヘンチックな中にも、どこか不穏な雰囲気を漂わせています。 なかなか進まない「友情と文学」論文の作業促進用BGMに、勝手に採用…

本日はお休みします

ご容赦ください。

今日は時間がとれそうだ

入手した先行文献を整理して、論文の下書きを進めたいところです。

PS用ソフト「シヴィライゼーション 新世界七大文明」、購入しました

論文も思うように進まないというのに。いや、だからこそか。 一九九六年(もう三〇年近く前か)に発売された歴史ゲームですが、また無性にプレイしたくなってしまったのです。分岐と収束の物語論とか、物語の追体験についてとかをあれこれ考えているうちに欲…

絓秀実(すが ひでみ)氏の思い出と、一九六八年前後の反戦運動の問題点

私は一度だけ、同氏の講演を聞いたことがあります。 二〇〇七年か二〇〇八年。名古屋の書店にご来訪された時です。 もちろん同氏は私のことなど覚えていないと思います。よくて、なんか頭悪そうな院生がいて、明治の平和主義と比べて一九六八年はどうかとか…

すが秀実『1968年』(ちくま新書 二〇〇六)その1

著者名は正しくは「絓秀実」。文字化けの際はご容赦を。「すが」は糸偏に圭。みは美ではなく実です。 先頃入手しました。 ……それだけ?今回はそれだけです。 今はストリートファイターとかでいう「タメ」の時期です。ななめ下方向にレバーを入れるように、同…

「中共みたいな社会に日本がなることを望む」大江健三郎

「大躍進」という名の、数千万の死者を出した、毛沢東独裁政権下の中共(中華人民共和国)を大江健三郎が訪れ、「理想的にうまくいっている」と「あらゆる責任をとりながら誓」ったのは1960年のことでした。 1500万人~5500万人を死なせた独裁者…

栗原貞子『核時代に生きる ヒロシマ・死の中の生』(三一書房 一九八二)の、大江健三郎の原発推進論批判

大江健三郎の核開発推進論については、当ブログは発足当初(二〇一一年)から、引用し批判してきました。 ※ 核開発は必要だということにぼくはまったく賛成です。このエネルギー源を人類の生命の新しい要素にくわえることについて反対したいとはけっして思わ…

 トム・ウィリアムズ著・坂井星之訳『オリジナル・アドベンチャーゲーム ファラオの神殿』(社会思想社『ウォーロック』第11号)、読んできました

『ウォーロック』誌、一九八七(昭和六二)年十一月収録の、現代人が古代エジプトの遺跡を探検し、闇のファラオにカメラのフラッシュを浴びせたりするゲームブックです。 研究の息抜きに閲覧してきました。国会図書館でおおっぴらにサイコロふるわけにはいか…

『原爆文学研究』23号読むとか書いてしまいましたが

国会図書館(東京本館)にはありませんでした。いずれネット上で読むことにします。 それに限らず、東京本館には置いてない資料がいくつか。事前に確認しておくべきでした。『悲劇喜劇』という雑誌には、「わがトラ」評が三本もあったはずなのですが。

長旅から帰ってきました

三島由紀夫とヒットラー絡みの文献をどっちゃりとコピーしてきました。 具体的な成果は明日以降に。

ゲーテはたいていのことは言った。ユダヤ人差別についても……。

「ゲーテはすべてを言った」なんてのは言葉のあやで、たとえば世界平和の実現方法については語っていないことは、以前述べました。ゲーテの時代にすでにカントは『永遠平和のために』を書いていたのですから、これはないものねだりではありません。 一方、ユ…

『原爆文学研究』、22号までネットで読めた

大学院時代にお世話になった先輩方のご研究もあれば、面識はないものの気になっているお人のご論文もあり、ついつい読みふけってしまいました。「核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ」なんて名を掲げていながら、これまで上記の論文群を読まずにいた…

哲学者ハイデッガーと、レーム、シュトラッサーの関わり

ウィキペディアで、ハイデッガー(ハイデガーと表記することもあり)の項を見たところ、エルンスト・レームやグレゴール・シュトラッサーとの意外なつながりを発見しました。 ※ 1934年6月30日から7月2日にかけて長いナイフの夜でエルンスト・レーム、グレゴ…

今日の更新はお休みします

その分明日は長めに書きますので、お許しください。

一九二三年、ミュンヘン一揆

三島由紀夫「わが友ヒットラー」は予備知識ゼロだとちょっとわかりづらい劇です。 特にひんぱんに回顧される、「一九二三年」とか「ミュンヘン」が何を意味するのか知らないと。 歴史の参考書が手元にないので、ウィキペディアで軽く下調べしました。「ミュ…

戦前のロボット、学天則の動画がありました

youtubeにて。カラー映像だったので、1928(昭和3)年のオリジナル学天則ではなく、最近になって作られた模造品なのでしょう。なので、この動画で学天則を語るのは危険かも知れませんが、いちおうの感想を。 耳と目が大きい異国的な顔立ちで、ペンと印…

カール・シュミットの、レーム事件への弁護

当ブログでも何度か言及しました、ナチスドイツの御用学者カール・シュミット。 彼がレーム粛清事件(1934)にあたって、ヒットラーの残虐行為を弁護した論があったようです。 邦訳「総統は法を護持する」古賀敬太訳・古賀敬太=佐野誠編『カール・シュミ…

ヒットラーをロボットに?

三島由紀夫「わが友ヒットラー」に、ヒットラーをロボットにしようという陰謀が語られる一場面があります。 あの敬礼ポーズで空を飛ぶのか。さすがドイツ帝国の科学力は世界一ィィィとかいう話では、もちろんありません。該当箇所を。 ※ シュトラッサー「ヒ…