核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

ゲーム(非電源系)

『T&T』はいいTRPGだけれど

イニシアティブ(行動順)に関するルールがなく、早撃ち勝負の再現に向かないのが残念なところです。射撃戦のたびに相撃ちが発生するのでは、ゲームとして興ざめです。「速度」の順に呪文や弓矢が発動するとか、代案はいくつか思いつくのですが。 その点は『…

シャドウラン、のっけから波乱含み

今回はGMの私がうまく「卓を回せなかった」こともあり、あやうくPCに死者が出かねない、物騒な展開になってしまいました。まあ、デッカー(ハッカー)のPCに赤城山のクマ退治なんていう、場違いなミッションを任せたのがよくなかったようです。 適材適所…

『シャドウラン』の世界は深い

戦闘ルール一つとってみても、射撃戦、接近戦、魔法戦、マトリックス(電網)戦、車両戦・対クリッター(モンスターや動物)戦といった具合に複数のルールがあり、映画のような多彩なアクションが楽しめるようになっています。それはいいのですが、覚えるこ…

「ナイトランド・クォータリー」Vol.32内容紹介 アルキビアデスは鳥王国の夢を見るか?/大岡淳 予告

ぴん、とくる記事名を見つけました。 「鳥」「王国」とくれば、古代アテネの喜劇作家アリストパネースによる「鳥」。 人間にそそのかされた鳥たちが独立を宣言し、ゼウスなどの神々にさえ逆らうようになる話です。 アリストパネース 『鳥』(紀元前414年…

Coolじゃない

私の数多い欠点の中に、指をぱちんと鳴らせない、口笛を吹けない、というのがあります。 日常生活にはなんら支障はないのですが、TRPGシャドウランのロールプレイはしまらないことになりそうです。「ぱちん(と口で言って)。そいつはクールだ」って、全…

強さ比べ、あるいはカタログスペック比較の魅力

たとえば、A社のピストルはB社の競合品より隠蔽度が低い(隠しづらい)が、威力で勝るとか。 C社のアサルトライフルは同社従来品に比べて連射性能に優れるとか。 そういう、こまごましたスペックをカタログで見比べて、「どれが一番強いか」みたいなこと…

『シャドウラン』は難しい・・・・・・。

雰囲気はすごくいいのですが、ふるサイコロの数と回数が多くて。 ルールをもう少し体にしみ込ませる必要がありそうです。

『シャドウラン』(富士見書房 一九九四)、入手しました

また無料体験版商法につられて、買い物をしてしまいました。 とはいえ、私が入手したのはかなり古い、第二版の日本語訳です。最新版は高くて手が出ませんでした。 そこらの理論書より複雑な、もしかしたらベルクソンより難解なんじゃないかと思わせるシステ…

サイバーパンクづいてきた

『シャドウラン』の最新版は高くてとても手が出ないのですが、周辺の情報をあれこれ検索しているうちに、なんとなくサイバーパンクというものの魅力がわかってきました。 日本SFの祖、星新一は、『きまぐれフレンドシップ』という本で(今は手元にないので…

『ニューロマンサー』試し読みしてみました

『央華封神』TRPGが一区切りしたら、次はサイバーパンクTRPG『シャドウラン』をやることになりまして。予習しておこうと思い、サイバーパンクSFというジャンルの記念碑的作品、ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』(一九八四)を試し読み…

結局、今日はGMはやりませんでした

その代わり、「シャドウラン」という近未来SFのTRPGの話題で盛り上がりました。体内に電子機器を埋め込んだり、マトリックス(ネット空間)にダイブする、いわゆるサイバーパンクものです。 無料の体験版が入手できたのですが、悪い癖でまたルールブッ…

美園勉「<エッセイ>神々も支配者もいない --非促進型(GMなし)デザイン枠組みの概要」(『RPG学研究』 3 70e-81e, 2022-09-30)

気になる題名の論文です。CiNiiで読めるのですが、本論は英語なので敬遠していました。とりあえず日本語の抄録を引用します。 (と書いた直後に、日本語で読めることに気づきました!その感想は後述) ※ 2013年に始まった「ブラック・ライブズ・マター…

左金向かい飛車

手放して痛切に後悔している、『早わかり 将棋なんでも入門』(小学館)という本にのっていた戦法です。向かい飛車に振った後、飛車の右に金を持ってきてかためるのがポイント。当然、玉のほうは片美濃囲いとなるわけですが、これが意外と堅いのです。飛車交…

花ざかりの迷宮

花札、というのも今持ってはいないのですが、かつてトランプ・花札の入門書を読んだことがあります。なかなか風流なものです。 12ヶ月×4枚なので、12面体サイコロの代用品にもなりそうです。 12というと、今なら12ヶ月ならぬ十二鬼月ですね。役札を…

チェスが出た

押し入れで探し物をしていたら、小学生の頃に買ってもらったチェスが出てきました。チェッカーの駒もついてる一品。ちょうど欲しかったところです。 TRPGのフィギュア代わりにも使えそうです。央華封神やT&Tの戦闘ルールではあまり出番はありませんが…

これなら版権にふれないかも

うちにはタロットカードはないけど百人一首はあります。 あれの絵札を使って、王朝絵巻カードバトルみたいなものは作れないでしょうか。 字札は内容に関係なく、一枚一点のヒットポイント扱いにして。 戦闘力の基本は官位順で(院→天皇→親王(=内親王)→太…

版権ネタはやばそうだ

サイコロでなくトランプで出現した悪党を決める「北部のKEN」。 同じくタロットカードで新手を決める「徐々に異様な探険」。 「MS 2d+3」で敵機の型番を決める「機動兵士ガンガレ」。 偉大な先生方にご迷惑をおかけしたくないので、今度は本当に小…

ニコニコ動画で、本格的なT&T三国志のプレイ動画がありました。

投稿者はdemi3様という方で、投稿日時は2017年1月15日。 兵士、物資、挟撃、別働隊などの要素があり、私がこの間作った「三国演武2」よりずっと本格的な三国志の雰囲気が味わえました。まあ、こっちのは、一騎打ちに特化した一人用シミュレーターと…

T&T用ソロアドベンチャー『水滸夢想2』

本作は、「著 ケン・セントアンドレ 翻訳:安田均/グループSNE」が権利を有する『トンネルズ&トロールズ完全版』の二次創作作品です。 (C)Group SNE 「トンネルズ&トロールズ完全版」 109人目の好漢、217人目の登場人物に転生し、広大な大陸を放浪す…

裏108星

『水滸夢想2』作成のため、『水滸伝』の、108星の化身ではない脇役たちをカウントしていたら。 梁山泊の招安(罪を許され官軍に編入されること)がようやく決まったあたりまでで、名前つき人物が108人に達してしまいました。 ここらで止めるか。でも…

サイコロは祈りを聞き入れない。

『源氏物語』に出て来る近江の君という双六好きの女君は、双六で明石の尼君の幸運にあやかろうとして「明石の尼君明石の尼君」と呪文のような言葉を唱えているそうです。もちろん近江の君はテレキネシスなど使えないので、サイコロの目に影響することはあり…

6×6×6=216

たとえば、『水滸伝』(120回本)の場合。108星以外にも、官軍とか遼軍とか田虎軍とか王慶軍とか方臘軍とか役人とか一般人とかがいて、全部合わせればもう108人ぐらいは捻出できると思うのです。合わせて216人の登場人物からなる、『水滸夢想2…

ジェームズ・ウィルソン、岡和田晃著『傭兵剣士』(グループSNE 二〇一九)

正式なタイトルは、『傭兵剣士+青蛙亭ふたたび+無敵の万太郎とシックス・パックの珍道中』ですが、『傭兵剣士』で検索しても出てきます。 社会思想社(第五版対応)や新紀元社(第七版対応)からも『傭兵剣士』という題の本は出ていますが(表題作以外の内…

T&T用ソロアドベンチャー「三国演武2」

本作は、「著 ケン・セントアンドレ 翻訳:安田均/グループSNE」が権利を有する『トンネルズ&トロールズ完全版』の二次創作作品です。 (C)Group SNE 「トンネルズ&トロールズ完全版」 トンネルズ&トロールズ(T&T)で無理矢理三国志を遊ぶ一人用シナリ…

「テーブルトークRPGに関する二次創作活動のガイドライン策定について」

これまで深く考えずに、T&Tのルールを応用した「ツール」だの「シナリオ」だのを公表してきましたが、今では二次創作活動についてのガイドラインがあるのでした。 (詳細は「テーブルトークRPGに関する二次創作活動のガイドライン策定について」でご検索…

やりっぱぐれた、思い出のTRPG

高すぎて入手できなかったり、やる相手が見つからなくて出来なかったTRPGも、けっこうあります。 ファイティングファンタジー。ゲームブックのシステムを流用した、おそらくもっとも手軽なTRPG。先にT&Tを入手したこともありやりそびれました。派…

わがTRPG遍歴

中学二年生でT&Tのプレイヤーを始めたのがきっかけです。下地として『ソーサリー』4部作や『バルサスの要塞』などのゲームブック体験もありました。 その後、T&Tのプレイヤーとゲームマスターを交代で何度もやりこんだ後、 T&Tに飽き足らなくなっ…

人間のサイズは大だった

また、ちょっとだけT&Tの話に戻ります。 同ルールでは、身長1.5m~3m、あるいは人間~トロールのサイズは「大」 だったことに、ルールブックを読み返して気づきました。これまであちこちで「中」と書いてしまったので、見つけ次第書き直します。 『…

社会思想社、現代教養文庫の思い出

本来は河合栄治郎(当ブログでも何度か扱った自由主義者)の弟子らが戦後に始めた、堅めの人文学出版社だったそうですが。 1980年代に『火吹山の魔法使い』を初めとするゲームブックが大ヒットし、ファンタジーゲームに大きく舵を切ります。そして198…

TRPG関連記事のアクセス数が増えているようです

ありがたいことです。 ただ、私が書く「GM用ツール」や「シナリオ」と称するものは、サイコロで敵や先の展開が決まるものがやたら多いのですが、別にTRPGというのはそうしなければならないものではありません。きっちり自分で考えたシナリオを細部まで…