私はここ数か月、ご承知のようにシャンタル・ムフという政治思想家に入れ込んでいるのですが。
ハーバーマスとかロールズとか、ネグリ&ハートといったいわゆるリベラルな思想家に、ムフは論争をふっかけることが多いわけですが、どうも闘技の相手を間違えてないかと。上記のような方々は方針は違えど本質的には民主主義の味方であり、ムフが本当に相手にすべきは民主主義のルールを認めない者たちではないかと。
余計なお世話かも知れませんが、つまり私はムフの可能性をそれだけ高く評価し、国内政治のみならず国際政治(ひいては世界平和)のために貢献できる思想だと思っているわけです。