世界平和の追求はもちろんですが、当ブログにはもうひとつ裏のテーマがありまして。
思えば何年も前、専門外のデカルトを全集で読み込んだり、仮名垣魯文の『安愚楽鍋』で論文を書こうとしたのも、「人間と動物のあいだ」というテーマへの関心からです。
特に私は動物の権利の主張者ではないし、菜食主義者でもないのですが、たまにスイッチが入ることがありまして。今回は村上克尚氏の論文「動物とファシズムー大江健三郎「奇妙な仕事」論」を読んで、考えさせられました。
思えば宮沢賢治というのは、人間と動物のあいだを考える上では恰好の題材のようです。「烏の北斗七星」論が片付いた後も、もう一本ぐらいつきあうことになるかもしれません。