核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

ダーウィンの戦争観

 ダーウィン「人類の起源」(『世界の名著39 ダーウィン中央公論社 一九六七)より。

 

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 戦争で常に前線に出ることを望み、ほかの者のために自分の生命を惜しげもなく危険にさらす最も勇敢な男は、平均するならば、他の男よりも大勢死んだだろう。したがって、そのような美徳を授けられた人間の数が増したり、あるいはその美徳の標準が上がったりするのは、自然淘汰、すなわち適者生存によるのだということは、ほとんど考えられないように思える。

 (一九二頁)

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 もし「戦争は人間を進化させる」という説を誰かが言い出したら、上記のダーウィンの言が反証となることでしょう。ダーウィンの言ならなんでも正しいというものでもありませんが、戦争が逆淘汰だというのはありそうなことです。