論文ではなく学会発表なので概要しか読めませんでしたが、それにしても刺激的なタイトルです。
「フィクションから生まれた宗教、無神論、科学」というのは。
同概要によると、イギリスにはスターウォーズ由来の「ジェダイズム」という宗教を名乗る方が39万人もおられるそうで。
当ブログもつねづね、「文学は宗教に先行するのでは?」といった問題提起をしていまして、その一例として小説『封神演義』をあげたりもしました。同作品の創作人物だった黄飛虎や聞仲や趙公明が、だんだん中国の民間信仰に浸透し、道教の神々として祭られている(まさに「封神」ですね)ことなど。
「すべての宗教はフィクション由来である」とか、「宗教はフィクションに帰るべき」とまで言うつもりは(今のところ)私はありませんし、谷内氏も同様でしょう。しかし、気になる問題提起ではあります。