核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

マルクスはエコロジストか?

 近年、斎藤幸平という方をはじめとして、晩年のマルクスはエコロジストだったという趣旨の博士論文や著作が出ているようです(『マルクスエコロジー』『大洪水の前に マルクスと惑星の新陳代謝』など)。

 本当だとすれば、私のマルクス否定論も修正を余儀なくされるのですが……正直言って疑っています。後だしじゃんけんではないかと。私の知る限り、自然破壊を憂えていたのはむしろ非マルクス社会主義者(いわゆる空想的社会主義者)のほうであり、代表的なマルクス主義者がそんな主張をした例は知りません。

 

 (追記 『ユートピアだより』のウィリアム・モリスを念頭において上記を書いたのですが、モリスはマルクスの『資本論』を愛読していたようです。一部訂正します)

 

 現物を見たいところですが、ドイツ語も英語も読めないのがもどかしいところです。とりあえず上記の二冊を、「近日中に読む」リストに入れておきます。