核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

福地桜痴「滑稽小説 花懺悔」 (予定)

 福地本の到着を待つ間、「福地桜痴 小説」で検索していたら、面白そうなのを見つけました。

 以下、日本かるた文化館のサイトより

 

https://japanplayingcardmuseum.com/111-3-2-masterpiece-hanacartanovel-middlemeiji/

 

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この時期のもっとも代表的な「花札小説」は東京日日新聞社社長で執筆家も兼ねていた福地源一郎の作品であった。彼は、福地櫻癡(桜痴)の筆名で明治二十三年(1890)に『滑稽小説花懺悔』[1]を「やまと新聞」紙上で発表した。これは、当時の東京の上流社会の七人の花札好きの男たちが織りなす賭金が高額の花札勝負の有様を面白おかしく描いた小説で人気を得た。

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 それなりに社会的地位のある七人の登場人物が、花札に熱中して没落していくという、どちらかというと村井弦斎が「花札道楽」とかいう題で書きそうな小説です。

 近代デジタルコレクションでちらっと見たところ、長くはないのですが(桜痴全集中巻 273~316)、花札の専門用語がずらずら出てきて、すぐ読めるものではないようです。

 とはいえ、こういう怪作を放置しておくのは惜しいです。福地本では扱われているかどうか。