2021-02-17 「決戦下精神上の問題 日本文化の知的参謀本部」(『日本学芸新聞』一九四三(昭和一八)年四月一日) その1 小林秀雄 まず訂正。同記事を何度も「座談会」と書いてしまいましたが、実物を見たら違いました。日本文学報国会評論随筆部会での自由発言でした。つまり中島健蔵、三枝博音、小林秀雄、今和次郎、福田恒存の五名は強制ではなく、自らの意志で個々の発言をなしたということです。 河上徹太郎幹事長の抱負によると、「会員の任務は日本の精神文化の智的参謀本部員たる役を果すにある」とのこと。こんなのが参謀本部なら、戦争に負けるわけです。 発言しなかった参加者の顔ぶれや、個々の発言内容は次回にでも。