おととい出たばかりの本。
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「政治嫌いの文学者」というイメージが強い小林秀雄。だが著作を丹念に読むと、政治、戦争への深い関心と洞察が。新しい小林像。
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……やばい、先越されたかも。
ただ、「深い関心」はともかく、「洞察」は同意できません。
ヒットラーを「決して誤たぬ」「天才」と讃え、「マルクス、エンゲルス、レニンと三人の天才」を偶像化し、米国と戦争をしても「大丈夫さ」と放言した小林秀雄に、「深い洞察」があるとは思えません。
中野氏は初出、全集のどちらを読んで書いたのでしょうか。気になります。
(2021・3・22追記 全集でした。買ってはいけない本です)