「昭和十八年の「実朝」から終戦までの期間、小林は沈黙したと言われている」(一二頁)とありますが嘘です。
「決戦下精神上の問題 日本文化の知的参謀本部」(『日本学芸新聞』一九四三(昭和一八)年四月一日) その5 小林秀雄 - 核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ (hatenablog.com)
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小林秀雄氏 (略)例へば兵隊さんや、海の荒鷲でも非常な専門家で、航空母艦に乗って居る人に聴きましたが、皆技術の達者な人ですが、中に必ず達人といふ者が幾人かあつて、その達人の上には名人といふものがあつて、その上には神様と名付ける人があるさうですが、(以下略)
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なお発言は評論随筆部会の全員が行ったのではなく、「希望者は五分間に限つて所信を発表出来る」とのこと。つまり小林は誰に強制されたわけでもなく、自由意思で上記の発言をしたのです。まさにフリーダム!
散会時にはみんなで「聖壽万歳を奉唱し」とも。ずいぶん騒々しい沈黙もあったものです。