妄想というか、とらぬ狸の皮算用を続けます。
もし私が、苦手な文学理論についての、講義をする機会に恵まれたら。
廣野由美子『批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義』(中公新書 二〇〇五)をモデルにしたいところです。一編の小説が、理論のレンズを通すことで様々に見えてくるという、だいご味をあの書で味わいました。
残念ながら『フランケンシュタイン』は日本語文学ではないので、教材は別に用意する必要がありそうです。安価で入手しやすく、しかもあまり使われてないやつを。
『夢十夜』の第一夜以外とか。一番イミフな「第八夜」あたり面白そうです。