先日、夏目漱石「夢十夜」の第八夜を教材にしたらなんて書いてしまいましたが、読み返したら、これが思っていた以上に意味不明で。
強引に文学理論にあてはめることはできるんですよ。
庄太郎が女を「拵えた」という言い回しが男性中心主義だとか。
そもそも女の「顔」にばかり注目する主人公が強制異性愛的だとか。
自転車と人力車の衝突事故(?)がポストコロニアルだとか。
十円札百枚を有する床屋がブルジョアで、豆腐屋や金魚売がプロレタリアだとか。
……強引すぎるな。こんなんでは文学理論のだいご味が伝わりそうにありません。