核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

司馬遼太郎『花神』中の福地桜痴

 村田蔵六(後の大村益次郎)と、シーボルトの娘イネを中心に、蘭学から英学へ移行していく時期の洋学者たちをえがいた長編『花神』。

 福沢諭吉が英語の先生を探す場面で、福地桜痴がちょっとだけ出てきました。

 

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 ついでながら福地はその後語学をもって幕臣にとりたてられたり、明治後は新聞を発行したり、吉原で遊蕩したり、大蔵省役人になったり、また新聞にもどったり、それもやめて作家、劇作家になったりして、才にまかせて食いちらしの一生を送ってしまったが、この福沢が森山邸をたずねたとき、福地源一郎は十八歳であった。

 『司馬遼太郎全集 第三〇巻』 一九三頁

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 ……事実関係は大体あってますが、この低評価は納得できません。私の論文でもう少し「作家」あたりの株を上げたいものです。