太平天国の乱というのは、実態はろくでもないのかも知れませんが、ネーミングのセンスだけはあったようです。
母体結社の名前が、「拝上帝会」
首領洪秀全の称号が「天王」
首都南京を「天京」と改名
幹部が「東王」「西王」「南王」「北王」「翼王」
そして「太平天国」という国号。
『北斗の拳』っぽいというか、中二病的なセンスを感じさせます。末期は「〇王」が1700人以上になり、ネタがつきてまとめて「列王」にしたとか、ウィキペディアには書いてありますけど。
これを言うと語弊があるかも知れませんが、「長いナイフの夜」とか「水晶の夜」とか「ティーガー戦車」とかで知られるあの悪の帝国も、独自のセンスを感じます。同じ大虐殺政権でも、スターリン政権や毛沢東政権には、そうしたセンスのかけらもないというのに。