核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

一三八頁までは勉強になったけど

 斎藤幸平『人新世の「資本論」』(集英社新書 二〇二〇)、借りてきました。

 「はじめに―SDGsは「大衆のアヘン」である!」で始まり、いわゆる持続可能な経済成長を説く諸論者を批判していく第三章までは、SDGsの十六番賛同者の私も確かに考えさせられました。

 しかし第四章以降の、最晩年マルクスの草稿によると称する、脱成長コミュニズムの提唱には、残念ながら説得力を感じられませんでした。

 一応、斎藤氏の『大洪水の前に』は、読書リストに入れておきます。たぶん国会図書館に行った時にでも。