『未来への大分岐』、一五二~一五三頁。
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相対主義者は普遍性を拒絶し、他者から自分たちを分離する新たな境界線を築きます、
そうすると、相対主義者は、違う場所の違う文化的条件のもとで生きている人のことを、自分とは全然異なった他者としてみなすようになる。究極的には、他者のことを人間ではない存在として、考えることになるのです。
(略)
だからこそ、ポストモダンの相対主義は常に「人間の終焉」という幻想に基づいているのです。フーコーの『言葉と物』の最後の部分、デリダの「人間の終わり」についての哲学講義、もちろん、ニーチェの「超人」ヒューマニズムに関するハイデガーの考え。これらは、全て他者を非人間化するものです。
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……当ブログもデリダやハイデガーには批判的ですけど、ガブリエルのまとめ方には疑問を感じます。「ポストモダン=相対主義」で、全部まとめてしまっていいものかと。