核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

単著構想その2

 書きならべるだけならただなので。

 『どのように戦争を止めるか』に入りきらなかった論文は、第2の著書『日本共和国幻想(仮題)』に入れようと思います。

 

 はじめに 天皇を中心としない、人の国に向けて

 第一章 矢野龍渓経国美談』ほか 専制悪平等の間で

 第二章 福地桜痴『仙居の夢』 代表議会制への幻想と現実

 第三章 村井弦斎『軟骨議員』 政権交代への期待

 第四章 木下尚江『良人の自白』 「公」を問い直す「私」

 第五章 谷崎潤一郎小さな王国」 交換による労働なき共和国

 第六章 武者小路実篤 新しき村とその挫折

 第七章 賀川豊彦『空中征服』 エネルギーと非暴力の革命

 第八章 川端康成『浅草紅団』 (副題未定)

 おわりに 日本人は共和国を選べるか

 

 ……キモは最後に書いた「日本人は共和国を選べるか」の一文です。天皇崇拝なんてのは明治政府が人工的に「構築」したものだ、なんて論はよく目にしますし、現に上に挙げたような、「共和国」を提示または暗示した文学作品はいくつか存在しますが、では戦前の日本が共和国になる可能性はあったか?戦後の日本がそうなる可能性はあるか?となると、否と答えざるを得ません。日本国憲法第一条も改憲しなきゃいけなくなるし。

 で、「幻想」と題したわけです。忘れてはいけない可能性の一つとして。