核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

煉獄小論

 よもやよもやだではなく、ダンテ『神曲』に出てくる、三つの死後の世界の一つの話を。日本語訳によっては「浄罪編」とも。

 火へんがついて、地獄よりも恐ろしげな語感の煉獄ですが、ここは地獄に落ちるほどの罪人ではないけど、直行で天国には行けない程度の人、『ギャグマンガ日和GB』の福山君みたいな人が行く場所です。七つの悪徳(七つの大罪というのは誤訳のようです。映画『セブン』の犯人は勘違いしてます)を象徴する七つの階層からなり、悪徳を浄めて一層登るごとにおでこに七つ書かれたPの字が一つ消え、地上楽園そして天国に至るわけです。

 たしか炎の壁もあったけど、くぐっても別に熱くなかったような。