核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

ファンタジーじゃがいも警察

 中世ヨーロッパをモデルにしたファンタジー世界に、新大陸原産のじゃがいもが出てくるのはおかしい、と問題になるケースがたまにあって、ファンタジーじゃがいも警察と呼ばれているようです。

 私は「じゃがいもはあってもいい」派です。中世といってもルネサンスとか大航海時代とか、幅は許されると思うので。

 『指輪物語』でも、サムがフロドにシチューを作る場面で、「じゃが」と発言していますし、TRPGではT&T(トンネルズ&トロールズ)でも、『運命の審判』というシナリオの冒頭で、審判を受ける資格のない者は死ぬまでじゃがいも畑で働かされる、という記述があります。

 D&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)はどうかというと、無料ルールの「保存食」の項には「干し肉、干し果物、堅パン、ナッツ類」としか書いてありませんでした。しかし、うろおぼえですが、D&Dのドラゴンランス世界を題材にしたゲームブック『パックス砦の囚人』に、「スパイスのきいたフライドポテト」を主人公が楽しみにする場面があったと記憶しています。あってもいいのではないでしょうか。

 なお、スパイスについては無料ルールに充実した記述がありまして、「シナモンかコショウ1ポンド、または羊一頭」が2gp(約2万円)にあたります。やっぱり中世後期なのでは。