核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

福地桜痴『小幡山』(未読)

 一九〇三~一九〇四年、つまり日露戦争開戦期に、また村井弦斎『食道楽』や木下尚江『火の柱』とかぶる時期に、福地桜痴が『日出国新聞』に連載した歴史小説

 私は未読ですが、山田俊治『福地桜痴』三五二~三五三頁であらすじが読めました。

 兄は洋学、弟は国学を修める幕末の旗本、小幡兄弟。兄は小栗上野介と衝突して無役となり、借金を抱えるも、鳥羽伏見で官軍につき奥羽征討隊長となった弟に救われる、という筋だそうです。

 『女浪人』とはまた違った角度から語られる桜痴幕末史。桜痴が衆議院議員選挙に出てた時期ともかぶり、明治政府批判は期待できなさそうですが、集中力がある時に読んでみます。