核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

マルクス『資本論』のErde

 前にも書いた話題ですが、気になって昨夜は本当に眠れなくて

 

 マルクスは地球に言及したか? - 核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ (hatenablog.com)

 

 『資本論』に出てくるErdeという語を、ネグリ&ハートのハート氏は「地球」と解釈し、斎藤幸平氏もそれに賛同しているのですが。

 『資本論』の日本語訳をどう読んでも、唐突に「地球」に言及するような文脈ではありませんし、実際従来の日本語訳はここを「土地」と訳しています。

 いずれフランス語訳や英語訳にもあたってみます。少なくとも英語なら、「The earth」か「earth」かの区別はあると思います。

 なお私は斎藤氏の『大洪水の前に』も読みましたが、マルクスが「土地」ではなく「地球」の共同所有といった壮大な考えを抱いていたという証拠は、残念ながら見いだすことはできませんでした。