核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』(講談社 二〇一七)読了

 熟読しました。私は特に愛猫家ではないので、猫の世話関係の描写にはあまり感情移入できませんでしたが。

 「文学で戦争を止めよう」という大方針には、まったく賛成であり、茶化したり冷笑する気はまったくありません。が。

 この著書のいう「文学」とは、「私小説」でして。要は

 

 「猫と私の薬代が払えなくなる。だから戦争反対。TPP反対」

 (原文そのままではありませんが、ほぼそういう趣旨)

 

 という主張に集約されるわけです。

 一応、いつか『戦争の止め方 敗戦後編』を書く時のために、記憶し保存しておきます。私小説ではない戦争の止め方については、前の論文で一通り論じた・・・・・・はずですので。