核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

岡和田晃『反ヘイト・反自由主義の批評精神 いま読まれるべき〈文学〉とは何か』(寿郎社 二〇一八) その1

 シュミットの『パルチザンの理論』が先に届くかと思ったのですが、こちらが先でした。もちろん、待ち望んでいた本にかわりはありません。

 とにかく、目指すところは明確です。近年の「極右」批評・「オタク」批評・「スピリチュアリズム」批評を否定し、現状を打破する批評を立ち上げること。

 私が先日読んだ、笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』についても、「評者は断固として本書を支持する」(二四二頁)と、力強く肯定なさっています。

 個々のご論、個々人への評価については異議のある箇所もあるのですが、それはまあ、シュミットを読んでからということで、ぼつぼつと。「ルドロジー」をはじめ、こちらが勉強しなくてはついていけないことも多いので。