核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

とはいえ。

マルクス主義者に対しても、平和を保つよう努力しなければならないとは思うのです。イスラム諸国に対してそうしなければならないのと同じように。

小林正弥『非戦の哲学』(ちくま新書 二〇〇三)より マルクス主義批判

マルクス主義の失敗以降、「大きな物語」を語ること自体を危険視するようになった、リオタールらのポスト・モダン思想に反論して。 ※ ……マルクス主義が失敗したのはその基本的理論の多くが誤っていたからなのであって、「大きな物語」一般が誤りだからではな…

小林正弥『非戦の哲学』(ちくま新書 二〇〇三)より「平和術」

「平和術」という造語は私も博士論文で使ったことがありましたが、そのずっと前に小林氏が論じていました。このたび『非戦の哲学』を読み返して気づいた次第です。 ※ (新平和運動では) かつてのような声明・抗議だけではなく、音楽・瞑想・踊り・演劇など…

書きあぐねたり

軍隊・警察・監視といったことについてあれこれ考えてはいるのですが……。

今日は「金将軍」がらみを書いてみた。

遅々として進みませんでした。

SDと安心供与

SDとは「安全保障のジレンマ」の略語。 安心供与とは、安全保障のジレンマ状態にある相手に安心を与えること。 どちらも、安全保障のジレンマについて論文を書く前に知っておくべき語でした。

軍隊と警察でCiNii検索

以下の五件が見つかりました。 ※ 平和活動における軍隊と警察の役割分担--ボスニアの事例から (特集 国内治安対策の国際比較) 藤重 博美 海外事情 56(7・8), 60-76, 2008-07 2 自衛隊とは何なのか--「軍隊」と「警察」の本質的差異 (〔防衛大学校防衛学研究…

王琪穎「江華島事件からみる福地源一郎の朝鮮論 : 『東京日日新聞』の社説を中心に 」

前回に引き続き、王琪穎氏のご論文を紹介します。「江華島事件からみる福地源一郎の朝鮮論 : 『東京日日新聞』の社説を中心に 」(アジア地域文化研究 (12), 1-26, 2015 )。 1875(明治8)年に起きた日朝間の紛争、江華島事件。 征韓論の再燃もあった…

王琪穎「福地源一郎の東邦論: 『東京日日新聞』の社説における露土戦争」

明治時代にも日本の戦争に反対する人々がいたことは、当ブログおよび論文で再三述べてきました。 では、日本以外の国同士の戦争、たとえばロシアとトルコの戦争に反対した例はあったのか。その数少ない例を取り上げたのが、王琪穎氏の論文「福地源一郎の東邦…

尾西康充「政治小説の可能性 矢野龍溪「浮城物語」」 (予告)

矢野龍渓でCiNii検索したら、また未読の面白そうな論文が見つかりました。 ※ 政治小説の可能性 : 矢野龍溪「浮城物語」 (特集 明治百五十年) 尾西 康充 民主文学 (627), 104-109, 2017-12 ※ 「浮城物語」では私も一回学会発表したことがあるのですが、…

大正の平和主義文学(仮)

たまには前向きな話を。 博士論文『明治の平和主義小説』に続く第二弾として、『大正の平和主義文学』という論文集を完成させたい、という野望を私は抱いています。媒体は後で考えるとして。 平和主義に明治も大正もあるものか、と思われるかもしれません。…

戦争と警察活動の間

「将軍」の「三 陣中の芝居」を読んでいて、「軍隊と警察の違い」といった問題が気になり、あれこれ探していたら以下の文献が見つかりました。「戦争と警察活動の違い」なので、少しずれますが。 ※ 例えばラッセルによれば、「戦争というものが、警察による…

合わせ技

「「将軍」「金将軍」論」になるかもしれません。どちらの作品も単体では弱い気がしてきたので。

『アンソロジー・プロレタリア文学〈3〉戦争―逆らう皇軍兵士』 2015/6 (予定)

気になってはいたのですが未読。いずれ紹介するつもりです。

塩野七生『ギリシア人の物語Ⅲ 新しき力』(新潮社 二〇一七)

当ブログがかつて集中的に追ってきた無神論者で独裁者のクリティアスや、矢野龍渓『経国美談』で日本に知られたテーベの覇者エパミノンダス。そのあたりがどう書かれているかと読んでみたのですが、二人ともわりと簡単に片づけられてました。リーダーシップ…

石原千秋・小森陽一『漱石激読』(河出書房新社 二〇一七)

圧倒的な情報量と熱意で語られる、漱石代表作についての対談。 なのですが、読む私の方に漱石への関心が減退してしまったせいか、著者のお二方ほどには「激読」する気になりませんでした。これはお二方の責任ではまったくなく、私が歳をとったということでし…

なまけた

理由は花粉症ぐらいしかないのですが、今日は進みませんでした。 「三 陣中芝居」における軍隊と警察の相似と相違とか、そのあたりをやる予定だったのですが。

奥野久美子「芥川龍之介「将軍」考―桃川若燕の講談本『乃木大将陣中珍談』との比較―」

『国語国文』二〇〇三年三月掲載。 芥川龍之介の作品には元ネタがあるものが多いのですが、「将軍」も例外ではなく、桃川若燕の講談本『乃木大将陣中珍談』がそれであったという、必読の先行論文です。 筑摩書房版全集の注釈では未詳となっていた「パン聯隊…

着手から活字化まで二年かかったわけだが

次の芥川論は、もう少しがんばりたいものです。

『社会文学』第47号(2018)に

菅原健史「賀川豊彦『空中征服』論―代替エネルギーと実現手段の探究―」が掲載されました。

今日はけっこう進んだ

まだまだ完成には遠いです。

資料はそろった。

そろそろ本格的に書き始めます。

芥川龍之介「拊掌談」より「犬」

※ 犬 日露戦争に戦場で負傷して、衛生隊に収容されないで一晩倒れてゐたものは満洲犬にちんぼこから食はれたさうだ。その次に腹を食はれる。これは話を聞いただけでもやり切れない。 ※ 青空文庫様より。日露戦争の、というより戦争そのものの本質。