核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

チャージマン研、ついに舞台化!?

私も一時期熱中していたチャージマン研が、今年10月に舞台化されるとのこと。 これから毎日劇を見ようぜ?という気にまではなりませんでした。

扇風機を出し、アイスを食べ

いずれも例年より早めです。

御用!誤用!

お奉行様!あっしは昔、宝石のオパールを、パールの丁寧語だと思ってやした!

ゲームウォッチ ファイアアタック

幼少時、私が買ってもらった携帯ゲームです。今検索したら10000円近くするそうで。 有名な「ファイア」(火災現場で救助するやつ)とは別な、マイナーなゲームウォッチです。 舞台はアメリカ西部の開拓砦。主人公はハンマーで武装した見張りの兵士。 ネ…

宋襄の仁の反対語は?

「宋襄の仁 反対語」で検索しても出てきませんでした。 敵の戦争準備が整う前にと不仁不義の戦争をしかけ、なおかつ負けて恥をさらす、というような意味の語。実例はあるのですが。

トドロフのレンブラント観

トドロフは福島の災害についても言及しているのですが、思っていたよりは平凡な意見でした。代わりにレンブラントの自画像観のほうを。 ※ レンブラントはおそらく世界でもっとも多く自分自身を描いた画家であろう(ピカソの場合を除いて)。 (略) レンブラ…

エキストラ日本人名作成表

適当な登場人物に名前をつけるツール。 シノビガミの基本ルールブックに影響を受けつつ、サイコロ1個を4回ふるだけの簡易なやつを。 苗字上半分 1東 2西 3南 4北 5上 6下 苗字下半分 1松 2竹 3梅 4山 5川 6田 名前上半分 1一 2二 3三 4四 …

デジコレ宋襄の仁

国会図書館のデジタルコレクションで「宋襄の仁」を検索したら9件出て来たのですが、いずれも「つまらぬ情け」「笑いもの」といった論調でした。これがすべての事例だとは思いませんが、少なくとも『春秋公羊伝』に依拠して、戦場における礼の極みだとした…

「宋襄の仁」の日本昭和期における受容

「デジタルコレクション」他で下調べした段階なので、「雑記」に入れておきますが。 反戦派として知られる桐生悠々でさえ、宋襄の仁に批判的だったのは意外でした。他にも宋襄の仁について「武士の情け」とか評価した例はないようです(調査継続)。 たかひ…

こういう時間に

おなかがすいて困っています。赤いたぬきの特盛が食べたい。

また突き抜けた。

A駅にいる向戌に大事なブタの置物を渡す積りが、寝過ごしてB駅へ行ってしまう夢を見ました。

本日も

お休みします。

M・カーランスキー『非暴力―武器を持たない闘士たち』(二〇〇七)より、「二十五の真実」

カーランスキー氏の名著『非暴力』の末尾にあった、非暴力についての二十五の真実を引用させて頂きます。 「非暴力はこうあるべきだ」というよりも、「非暴力は歴史上こうでしかなかった」という論調です。私もその苦々しさを共有しつつ書き写します。「―」…

濱川栄「中国古代儒家文献に見る反戦思想(1)─『易経』『書経』『礼記』『論語 』─」.その2

同論文「四、『論語』に見る反戦思想」より引用。 ※ 「孔子がつつしんで対応したのは祭祀における物忌(斉)と、戦争と、病気であった」 「孔子の優秀な弟子であった曾子が、それ以上に優秀な弟子で孔子が最も愛した顔回(顔淵)について、「(略)害されて…

濱川栄「中国古代儒家文献に見る反戦思想(1)─『易経』『書経』『礼記』『論語 』─」.その1

『常葉大学教育学部紀要.』二〇一六年三月。今回は『論語』の反戦思想に絞ります。 孔子本人が必ずしも平和主義者ではないことは前回も述べましたが、弟子の中には例外が。 「顔回」という固有名は論語本文にはでてきませんが、定説では顔回のことと解釈され…

孔子曰く「戦争しかない」

丸山穂高という衆議院議員が、北方領土を取り返すには戦争しかないと酒席で発言し、党から除名されるという事件がありました。まったく、国益を損なう暴言としかいいようがありません。 なんか、『論語』で似たような話を読んだような気がして確認してみたの…

中村不二夫『現代詩展望Ⅳ―反戦詩の方法』誌画工房 二〇〇五

「イラク戦争反対、ブッシュよ恥を知れ、ということは小学生でも言えるし、簡単に書けてしまう(略)戦争が起きてから戦争反対と言っても何も始まらないし、それでは遅いのである」(一〇六ページ)。 中村氏はそうした声高だが浅薄な反戦詩を批判し、クロア…

濱川栄「中国古代儒家文献に見る反戦思想(4)―『春秋公羊伝』『春秋穀梁伝』『春秋左氏伝』―」 その3

「宋襄の仁」(戦場で敵に情けをかけたために敗れた例)をめぐって、『春秋左氏伝』と『春秋公羊伝』は真逆の評価を下しています。まず前にも紹介した『春秋左氏伝』から。訳文は今回は濱川論に依拠します。 「宋の大臣の子魚が言った。「(略)敵の傷がまだ…

濱川栄「中国古代儒家文献に見る反戦思想(4)―『春秋公羊伝』『春秋穀梁伝』『春秋左氏伝』―」 その2

前回は濱川論文より、春秋時代の平和主義的言説を紹介しました。 しかし一方では非平和主義な人々もいまして、そちらのほうが多数派かもしれません。 同じく濱川論より引用。()内は注釈です。 「なぜ、火で攻めたことを言うのか。始めて火で攻めたことをに…

濱川栄「中国古代儒家文献に見る反戦思想(4)―『春秋公羊伝』『春秋穀梁伝』『春秋左氏伝』―」 その1

『常葉大学教育学部紀要』二〇一九年三月。 中国古代の歴史書、春秋三伝を分析し、絶対平和主義に至る思想を抽出した、すばらしい論文です。 以下、目についた発言や記述を引用します。出典・年代・発言者は今回は省略で。 「人を殺すことで自分が生きのび、…

赤いたぬき

このところ固い話続きだったので、少しやわらかくします。外はさくさく中はふんわりで。 以前にある方のブログから示唆を受けて「赤いたぬき」「緑のきつね」(それぞれの具をのせかえるやつ)を自作したことがあったのですが、赤いたぬきの方が好印象でした…

弭兵再論―人間性のちょっとだけ低い部分に訴える平和主義―

2014年の7月12日に引用した、向戌の弭兵論に関する記事を再掲します。今度は、絶対平和主義の起源は宗教特にキリスト教である、という意見への反証として。紀元前五四六年の話です。 ※ 宋の向戌(しょうじゅつ)は晋の趙文子(武)とも、また楚の令尹…

滑りやすい坂に階段を

絶対平和主義・平和優先主義・正戦論の関係を図示してみます。 絶対平和主義(すべての戦争に反対) / 平和優先主義(ほとんどの戦争に反対) /ラッセル(ナチスドイツとの戦争には賛成) 正戦論(不正な戦争に反対。正しい戦争には賛成) 「/」で示したのは…

バートランド・ラッセルは平和優先主義者か

まず松元雅和氏の『平和主義とは何か』より、ラッセルの言動を。 ※ ラッセルは第一次世界大戦時、教職追放や投獄の憂き目を見てまでイギリス参戦に反対したが、ヒトラーを阻止するための第二次世界大戦参戦には賛成した(それどころか、冷戦初期のごく短期間…

ガンジーとは違ったモデルを

「ガンジーでも助走つけて殴るレベル」という言い回しがあるように、ガンジー(ガンディーとも。今回はガンジー表記で統一)は非暴力主義・平和主義の代表者と一般に見なされています。ガンジーと比較して日本の九条護憲論者の不徹底性をあげつらうのも、改…

反戦文学は何に訴えるべきか

ここ三年、年に一本のペースで反戦的な作品論を発表してきまして、私にしては上出来ではあるのですが、このペースではどうも追いつけないという気もしています。軍備拡張による「積極的平和主義」と称するものに向かいつつある風潮にです。 で、書く予定だっ…

文学は、反戦に協力することもできるはず

昨日の続きです。できるはずだと私は思います。 たびたび当ブログが引き合いに出す宋の向戌(しょうじゅつ。紀元前五四六年の人物)は、「美しいことばづかい」によって史上初の国際平和会議を成功させました。 また紀元前四〇〇年代のギリシアの喜劇作家ア…

文学が戦争に協力できるならば……

文学者の戦争協力、という問題提起があります。戦争を賛美し煽り立てるような文学作品を書いた文学者には、戦争に「協力」した責任を問われなければならない、という議論です。 私も文学者の戦争協力という問題意識は共有していまして、だからこそかつて小林…

「殉死の弊風」(『東京朝日新聞』一九一二(大正元)年八月一〇日)

改元直後に発表された、殉死は非文明的であり、不忠不義でさえあるとの論説です。 じゃあ乃木希典の殉死も批判しているのかと思いきや、その翌月、九月一四日の「乃木大将夫婦共に自殺」の第一報はやけに好意的でした。迎合的です。 桐生悠々の『信濃毎日新…