核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

土御門上皇は出てくるかな

北条義時を主人公としたドラマが始まるそうです。 この人物の実像はほとんど知りませんが、後鳥羽上皇が北条氏打倒の「承久の乱」を起した際にそれを破り、後鳥羽・土御門・順徳の三上皇を流刑にした件で、尊王派からは極悪人呼ばわりされているのは知ってい…

吉本隆明の『ふたりの村上』(予定)

未読であり、読むとしても優先順位はかなり後なのですが、それにしても。 「ダブル村上」という、一九八〇年代頃の文壇で流行った言葉をご存じでしょうか。 村上春樹と村上龍という、世代と苗字以外には何の接点もない二人を合わせて論じることで、あたかも…

吉本隆明の矛盾についても書こうと思ったら

どうも引用する気力が出ません。 大江健三郎や吉本隆明の、それも一九六八年前後の言説には、根本的に私の気を滅入らせる何かがあるようです。 「お前が生まれる前だからだろ」とのご意見もあるかと思いますが、古代ギリシアや明治時代の言葉の引用だったら…

大江健三郎の矛盾

一九九〇年代後半、「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いが論壇に上った頃、大江健三郎は「まともな子供なら、そういう問いかけを口にすることを恥じるものだ」という応答を朝日新聞に掲載しました。 しかし、もう誰も覚えていないことかも知れません…

差別や戦争を美化するヘーゲルの前で、倫理は有効か?

「差別や戦争の原因になるから、人を殺してはいけない」というのが、前々回での私の答えだったわけですが、それで十分だとは思っていません。 「人を殺してもいい」と本気で思っているような相手なら、「差別や戦争があっても別にいいじゃないか」と答えかね…

福地桜痴『女浪人』アダプテーション論、ひとまず脱稿

まだ調べたいことが残っているので、新たな資料を入手できる時を待って、14日をめどに投稿しようと思います。

橋本昇二「要件事実原論ノート 特別章その1 (藤村啓教授退職 記念号)」(『白山法学』2015年3月)

いきなり固そうな論文ですが、「なぜ人を殺してはいけないのか」で検索して発見しました。その問いに法学の立場から、実に誠実に答えた論文です。 まず諸家の意見。 1 大江健三郎「まともな子供なら、そういう問いかけを口にすることを恥じるものだ」 2 内…

「なぜ人を殺してはいけないのか?」という問いに、帰結主義的に答えるなら

私はきちんとした哲学的思考の訓練を受けていないので(受ける機会はあったのですが)、我流で手探りの記述になることをお許しください。 「国家(あるいは宗教、市民社会、常識)がそう決めているから」という答えは、 「ならば国家(以下略)が殺せと命じ…

義務論ではなく、帰結主義に基づく絶対平和主義を

今のところ、もやもやっと考えをまとめかねている状態です。 「なぜ人を殺してはいけないのか?」について。 私はいまだに明白な答えを出せずにいます。 ただ、「これらはまずい。間違っている」と思う一群の答えはありまして。 「法律で決まっているから」 …

ジュディス・バトラー『非暴力の力』(予告)

私は以前バトラーの『ジェンダー・トラブル』を読んで、まったく納得できずに挫折し、『戦争の枠組み』を読んでもまったく理解できなかったのですが。 この『非暴力の力』で再挑戦してみようと思います。ネット上で原書を読んだ方の感想を見た限りでは、どう…

今月の目標

方向性がどうも定まらない北原白秋論はいったん止めて、福地桜痴論を確実に仕上げたいものです。できれば中旬までに。

二〇二二年の目標

前々から書いてるような気もしますが、暴力によらずして暴力を、軍事力によらずして軍事力を止める方法の確立。それを本年の目標にしたいと思います。 それも上からではなく下からの力で。ここでいう「上から」というのは、たとえば星一が『三十年後』で書い…

今年の初夢は

あけましておめでとうございます。当ブログ新年恒例の初夢話を。 スネ夫の自転車をうらやましがるのび太。 ドラえもんから名たんていセットを借りる。 名たんてい装備のまま、スネ夫とキャッチボールをするのび太。 ボールをなくすが、探すと2個でてくる。…