核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

軽くうつ気味で

気分転換に不思議のダンジョンなんてものをやり出したら没頭してしまいました。 将軍論も日の出島新高の巻再読も進まないままです。何かきっかけがあれば……。

またなまけた。

この期に及んでまたさぼってしまいました。今年上半期には結局論文は片付きませんでした。

六月中には…・・

この段階になって、未見の「将軍」論を発見してしまいました。また完成が伸びそうです。

平和な時代こそ平和主義を

火野葦平のインパール戦記『青春と泥濘』を読み、戦時における抵抗の困難についてあらためて考えました。 無謀な作戦、兵士の命をかえりみない爆破命令のために中隊のほとんどが戦死し、生きのこった三名の兵士が軍司令官(ムダ口ですね。仮名でしたが)の暗…

「将軍」論できたぁぁぁ

とりあえず原稿用紙換算30枚に達し、「と本論は結論する」まで書き終えました。 粗削り段階ですが、磨けばなんとかなりそうな気もします。

ツイッターもいいけれど

すでに「菅原健史」名義の方が少なくとも4人はいらっしゃるのが悩みどころです。 私が過激な発言をしたせいで、他の方に迷惑がかかっても困るし。 「Takeshi」か「核通」にでもするか。

一からやりなおすか……

どうもブログの引継ぎに気が進まず、続きはツイッターでやろうとか考えています。 もし当ブログで必要な記事がおありの方は、12月までにコピーしておくことをおすすめします。

戦中に「女は自由を束縛する方がいい」と放言した柳田国男(座談会「民間伝承について」より)

「柳田 女がじっとしているところは変わらない。男は動いていても、もどってもくるし、全体の組織を変えないんです。ですから可哀想だけれども、女をなるたけ出さないような方法を考えて見なければいかんですね。女は自由を束縛する方がいいと思うんです」(…

ハイネを騙る柳田国男

林正子「柳田國男のハイネ受容による<民族>の発見 : <民族精神>の 高揚と<民俗学>隆盛の連環を考究するために」 [岐阜大学国語国文学] no.[36] p.[19]-[35] Issue Date 2010-02。 ハイネの『流刑の神々』を柳田が紹介した「幽冥談」についての論文。 ※ ただ…

柳田国男の戦争責任のがれ

桑原武夫との対談「日本人の道徳意識」。『現代倫理』一九五八(昭和三三)年六月とのこと(初出未見)。 日本人の戦争責任についての、桑原の質問に対して。 ※ 柳田 われわれなんかどちらかというといつでもひねくれる方の側だから都合が好かったんだけども…

ツイッターも念頭におきつつ

書きたいことはまだまだあるのに、そろそろYahooブログも終了時期が迫って来たので、引っ越し先を探そうと思います。

戦時下こそ最高の時代と言う柳田国男

『文藝春秋』一九四三年(昭和一八)年九月、座談会「民間伝承について」。もはや敗色濃いこの時代を「こんな立派な世の中はない」という柳田の発言。 今回の引用は『柳田国男対談集』(筑摩書房 一九六四)によりますが、以前に閲覧したことのある初出との…

柳田国男「特攻精神をはぐくむ者」

今回は『定本柳田国男全集 第31巻』より。初出である『新女苑』1945年3月号との照合はまたの機会に。 ※ 勇士烈士は日本には連続して現はれて居る。特に多数の中から選び出されるのでは無く、誰でも機に臨めば皆欣然として、身を投げ義に殉ずるだけの…

そろそろ大詰め?

ジグソーパズルが進むと完成図がうっすら見えてくるように、そろそろ出来上がりとその限界が見えてきました。

今日は完敗だった。

TRPGは勝ち負けのないゲームというけれど、今回はプレイヤー側の高いスキルに翻弄されっぱなしでした。

その人生は嘘だらけ

最寄りの図書館で新潮社の第五次小林秀雄全集の「杭州」「杭州より南京」「蘇州」および別巻2、補巻1を参照しましたが、捕虜殺害の話や従軍慰安婦を買った話は跡形もありませんでした。予期していたことではありますが。

小林秀雄が見た南京の死体

日本軍の南京占領が一九三七(昭和一二)年一二月。その翌春の出来事です。 ※ 塚は三間置きくらゐに掘られ、そこらには、帽子や皮帯や、鳥籠の焼け残りなぞが散らばつてゐる。埋め残した支那兵の骨が、棒切れがさゝつた様に立つてゐる。すべ〱した茶色で、美…

小林秀雄「杭州」の捕虜殺害場面

毎度のことながら、戦後版では削除された箇所です。 火野葦平のトーチカを「四日間で強引に突破した」という談話と、「舟は三潭印月に向ふ」という記述の間。 「×××」等の伏字は、初出誌にあるとおりです。 ※ その時の事だが、火野君は七人の兵を連れ、一番…

買春夫。

「買春夫」という語を検索してみたのですが、少なくともネット上には存在しないようです。1938年には確実に一人、そう呼ばれるにふさわしい男が存在したのですが。

従軍慰安婦を買う小林秀雄

『出版警察報』 号七八ページより。小林秀雄「蘇州」(『文藝春秋』一九三八年六月)の削除箇所についての言及。従って、今回も小林秀雄全集や単行本には載っていない箇所です。旧字体は新字体に改めました。 ※ 文藝春秋 第十六巻第九号 東京市同社発行 六月…

ウヨクでもサヨクでもなく

前にも近いことを書きましたが、右か左かではなく、正直か嘘つきかが人間の価値を決めると私は考えています。 ただ、左右を問わず、「極」や「原理主義」に走るほど、正直な人は少なくなるようです。 国家主義やマルクス主義といった思想は、そもそも正直さ…

逆回転。

どうも扇風機が涼しくないと思ったら、羽根を裏表逆にとりつけていたことに気づきました。とんまな話です。 組み立直して裏返したらちゃんと涼しくなったわけですが、応用できないものでしょうか。 書き足すたびに暑苦しくなるわが論文も、なんか裏返せば涼…

生きた反戦小説として読む

これまでの私は、どうも「将軍」を他人事として読んでいた気がしてきました。 白襷隊(決死隊)の兵卒や、処刑される捕虜の立場に感情移入してみると、また違った風景が見えてくるものです。研究者としては原始的に過ぎるかもしれませんが。 少なくとも、「…

「将軍」論、少しだけ進捗。

集めた先行研究を年代順に整理したら、隙間らしきものが見えてきました。 「軍国主義への抵抗」として読めそうな気がします。

柳田国男『先祖の話』より「七生報国」

『底本 柳田国男全集 第十巻』(筑摩書房 一九六二)より、『先祖の話』(一九四六)。 ※ それは是から更に確かめて見なければ、さうとも否とも言へないことであらうが、少なくとも人があの世をさう遥かなる国とも考へず、一念の力によつてあまたゝび、此世…

『日の出島』「新高の巻」再読計画

以前、村井弦斎の大長編『日の出島』を完読する企画を立てたのですが、「新高の巻」だけは適当に読み飛ばしてしまいました。 新たに植民地となった台湾を、ヒロインの雲岳女史ら一行が探検する話で、その差別的な描写や帝国主義的な雰囲気に耐えられなかった…

本橋哲也『ポストコロニアリズム』(岩波新書 二〇〇五)

ポストコロニアリズム(字義通りには植民地主義以降)を、「植民地主義による支配の構図を反省し、反転し、反抗する」(序より)思想としてとらえる入門書。 その大義には異論はないのですが、問題は実現手段です。たとえば、フランツ・ファノンの、植民地…