2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧
私は「○○の本を読む夢」を見ることが多く、今回もそのタイプでした。 のらくろの部隊に編入された、熱烈な反軍平和思想の持ち主、ベル。上官侮辱などの騒ぎを起こした挙句に逃亡、のらくろの活躍で逮捕され、余生を監獄で誰とも話せず、何も書くことを許され…
食欲は満たされたはずなのに食べたい欲は残る。 というわけで、こんな夜中にラーメン食べたくなって困っています。
国会図書館での調査リストを完成させようと思います。
ようなので、本日はお休みとします。 最近、核兵器および通常兵器の廃絶をめざすツイッターと化してるな。
大阪系の新聞とか文壇はまったく無知でして。 私がまったく無知な分野はほかにいくらでもありますが。 関心だけは、各方面に持っておきたいものです。
日本初の平和主義論「宇内平和主義ノ進歩」の著者(と推定される)、渡辺台水が小説も書いていたとのことです。「東海散士、大毎主筆に」の章より。 ※ 『大毎』(引用者注 大阪毎日新聞)連載の小説は、(略)渡辺台水が田口年信、歌川国峰の挿画で「実録・…
詳しいことを知りたければ、また国会図書館に行くしかないようです。
渡辺台水も新聞小説を書いていたとのこと。詳細は後日。 (追記 2018・6・26に書きました)
「面白かった」以上の感想は持てませんでした。 やはり私には、村上春樹より福地桜痴のほうが向いているようです。
題名にひかれるものを感じまして。近日中に入手しようかと思います。
あまり知られていないのですが、福地桜痴は初めてイスラムと接触した日本人でして。 岩倉使節団に随行した帰りに、オスマントルコ帝国やエジプトに立ち寄って調査をしています。 で、表題の中岡論文を読んでみたのですが、法律にうとい福地ははかばかしい成…
「品川猿」という短編を読む必要が生じて、図書館で借りてきて読んでみたのですが。 どうも理解不能でした。頭が明治脳になってるせいでしょうか。 感想にも書籍紹介にもなっていないので、「雑記」の項に入れておきます。
今やってるゲームで「高槻城」あたりを攻めあぐねてる時に現実で地震。 いい気持ちではないです。……遊んでないで研究するか。
今日は一日なまけてしまいました。次の国会図書館行きはだいぶ先だと思うと、どうも気が乗らなくて。
以前、福地桜痴は全集がないために損をしている、といったことを書いてしまいましたが、一応、『桜痴全集』『桜痴集』という全集は存在しまして、しかも近代デジタルコレクションで読めました。お詫びして訂正します。 とはいえ、『東京日日新聞』や『日出国…
福地源一郎桜痴は西南戦争時、官軍側の新聞記者として従軍していまして、一説によれば西郷隆盛あての降伏勧告文書にも携わっていたそうです。最終回にちょっとだけ出て来るか、そんな尺はないか。
近代化言説論文を書き終えるまでは持ちこたえそうです。
漱石の言うことだから正しいとも限らない、という一例。 ※ 一九〇六(明治三九)年一月六日 加計正文宛 源一郎福地といふ男が死んだ。今の学士や何かは学問文章共に出来るが女を口説く事と借金の手紙をかく事を知らないといふ演説をやつた男ださうだ。死んで…
福沢諭吉よりもっとひどい国粋主義者や侵略主義者もいまして、福沢はむしろ穏健な部類でした。 しかし、「侵略主義者としては穏健な部類」だからといって、平和主義者にはならないことは確かです。 ※ 一国の人心を興起して全体を感動せしむるの方便は外戦に…
諭吉の悪口を書けば、諭吉が逃げる。かもしれませんが、書かずにはいられないので。 『文明論之概略』中、日本仏教がいかに政府の威力に依存してきたか(そこまでは同意)、西洋のような独立心に乏しいかを長々と書いた後に。 ※ 古来日本にて宗旨のみのため…
国力の底上げを考えずに、軍備だけを増強することはできないという近代化言説の文脈で。 ※ 譬えば裏表に戸締りもなくして家内狼藉なるその家の門前に、二十インチの大砲一座を備うるも盗賊の防御に適すべからざるがごとし。 福沢諭吉『文明論の概略』 一八七…
福沢諭吉も単純な西洋心酔者ではないので、とり入れてはいけない例も示していました。 ※ 西洋の文明もとより慕うべし。これを慕いこれに倣わんとして日もまた足らずといえども、軽々これを信ずるは信ぜざるの優に若かず。彼の富強はまことに羨むべしといえど…
『近代文学研究叢書 8』をもとに、戦争や文明論に関わる論説をリストアップしてみました。 ※ 東京日日新聞 明治9(1876),6、23~27 トルコ廃帝、ヨーロッパ文明進歩の総論 同 明治10(1877)、10,10~12 欧州文明之一本質 同 明治…
福地桜痴も勝利の報を聞いて「快哉!」とか叫んだそうですが。 ※ 日清戦争など官民一致の勝利、愉快ともありがたいとも言いようがない。命あればこそコンナことを見聞するのだ、前に死んだ同志の朋友が不幸だ、アア見せてやりたいと、毎度私は泣きました。実…
福沢諭吉全集の無署名論説、特に脱亜入欧関係の論説は、福沢の真筆であるかどうかがしばしば論争になっていまして。私に真贋を見抜く能力などないので、今後福沢を扱う時は署名ありに絞ろうと思います。 今回引用する「華族を武辺に導くの説」は、福沢諭吉の…
昨日はつい福沢諭吉の悪口を書いてしまいましたが、対する福地桜痴が欠点のない人物だったかというと、そんなこともないわけで。色々とやらかしています。批判すべき点も、実際に批判されることも多い人物です。 以下、菅原健史『明治の平和主義小説』にも引…
福沢諭吉が戦争を「世界無上の禍」と断じた文章。そこまではいいのですが、問題はそのあとです。 近代デジタルコレクションより、岩波文庫版から引用しました。 世界各国を「野蛮」「半開」「文明」に三分した文章の後に。 ※ 戦争は世界無上の禍なれども西洋…
福地桜痴の西洋文明批判は、戦争に対する批判のみにとどまりませんでした。 今度は一九〇一(明治三四)年。近代化がもたらす貧富の不平等に対して、社会主義の主張が日本でも起こり始めた頃。ドイツ語を読めず、マルクスを読んだ形跡もない桜痴も、自分なり…