核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

村井弦斎の最後の小説『小松嶋』、読み返し中

あらためて結末近くの、戦争否定論、軍備廃絶論を読み返してみました。 「元来今の世の文明と(引用者注 改造社全集版では「文明を」)称するものは人類の暗黒な方面が進歩したものです。飛行機が天を翔り、潜航艇が海を潜るのも、戦争といふ殺人事業が進歩…

北大路魯山人「西園寺公の食道楽」(昭和七年)

五・一五事件の直後、同年五・二八の『東京朝日新聞』に載ったという政治家、西園寺公望の「食道楽」ぶりを、北大路魯山人が考察した文章が、青空文庫で読めました。 以下、要約。 ・西園寺公は「松薪でたいた飯でなければ口にせぬ」と記事にあるが、くぬぎ…

北大路魯山人 狂言『食道楽』(昭和二十八年)

いつものように「食道楽」で検索していたら、青空文庫で北大路魯山人の狂言「食道楽」が見付かりました。 満腹した大名が昼寝をしていると、その目・鼻・口・手・心・耳が騒ぎ出し、誰が一番偉いかでひともめします。 「底本:「魯山人著作集 第三巻」五月書…

里見八太伝

ゲームの話ですみません。 『信長の野望』シリーズの、縛りプレイの一例。 安房(千葉県南部)の里見家で始めます(この時点で難易度ベリーハード)。 架空の人物である八犬士は『信長の野望』には出てこず、リアルに「犬」がつく武将は八人もいないので(犬…

今日も横道にそれてしまった

明日までには「小松島」を読み直さねば。

デジコレ道楽

今日は研究よりも、社会思想社のゲームブックとか、創元推理文庫のSFとかを、懐古趣味のおもむくままに読みふけってしまいました。明日はまじめにやります。

「小松島」は出てきたが

村井弦斎『小松島』はデジタルコレクションでも読めるし、本棚の奥から出てきたのですが。 ちょっと今すぐ長編小説を読み返す心の準備が出来ていないので、戦争と文学について、自分なりに腹づもりというか、心構えを決めてからにしようと思います。

その「小松島」が出てこない

改造社の円本全集版を持ってたはずなのですが、本棚のかなり奥にあるようです。 研究の前に本棚整理をやる必要がありそうです。

村井弦斎「小松島」で論文を書くのもありだな

『日本文学』誌の特集、「戦争と文学」について。 村井弦斎の最後の小説「小松島」で書く構想が浮かびました。 戦争への文学の、二種類の関わり方を兼ねている、というのがその理由です。 「体験を元に戦争の悲惨さを描く」か、「俯瞰視点で戦争の構造を描く…

今日はなまけてしまいました

本を一冊注文しただけで、論文の構想はほとんど進みませんでした。 今回は作品論ではなく、戦争と文学についての総論といったものにしようとか考えたり。前に一度それでボツになっているわけですが。

「アウグスティヌスの戦争論」という論文が見つかった 

トマス・アクィナスの『神学大全』を読むと、以下のような論法がやけに目につきます。要約すると。 1 聖書には、「剣をとる者は剣に滅びる」と書かれている。ゆえに戦争は悪であると思われている。 2 しかし、アウグスティヌスの書によれば、戦争が悪なの…

トマス・アクィナス『神学大全』もデジコレで読める

読めたから何だっつー気もしますが。 ギリシア哲学のアリストテレスやイスラム神学からパクった、つっこみどころだらけの「神の存在証明」に始まり、詭弁の限りをつくして、中世ヨーロッパやキリスト教会の腐敗と不平等に満ちた現状を是認し正当化する、世界…

「私」的反戦論から、「公」的反戦論への展開を

1945年8月15日以降の反戦論、つまり「戦後平和主義」の多くは、悲惨な戦争体験を語り継ぎ、それを繰り返さないよう訴えるものでした(例外はありますが)。 「私は戦争でこういう悲惨な体験をした。それを後の世代に語り継ごう」 という反戦論を、こ…

今日は原点に帰って

戦争について、文学について考える一日にしようと思います。 まず戦争について。「安全保障のジレンマ」や「チキンホーク」といった、これまで散発的に論じてきた戦争の心理的要因を、自分なりにまとめること。 小川未明の「野ばら」には、「何かの利益問題…

書きたい論文のテーマは決まっているのに

「戦争と文学」について論じたい、より細かく言うと 「戦争をなくすために文学は何ができるか」 について論じたいという思いは相変わらずなのですが。 その題材を決定しかねています。五月十五日あたりをめどに、いくつかの候補を検討し直してみます。

ゴジラに追われる悪夢を見た

東京の大型書店で、古代ギリシア史の分厚い本を数時間も立ち読みしていたら。 窓の向こうで、巨大怪獣ゴジラが東京タワーの根元の鉄柱を焼き、倒していました。 逃げ惑う人々を的確に追い詰め捕食するゴジラ(この夢ではそういう習性なのです)。私は視点人…

好みの問題かも知れませんが

村井弦斎の現代小説(つまり、彼の生きた明治や大正を舞台にした発明小説や家庭小説)は面白いのに、歴史小説(江戸時代以前を舞台にした小説)は、少なくとも私には、どうもあんまり響かないのか。好みの問題だけでもないと思うので(むしろ私は歴史マニア…

人間集団の排他性について

石川啄木の小説「我等の一団と彼」が描き出しているような、人間集団は誰かを排除することによって存続するという機微について論じたいのですが。 今扱っている、小川未明の「野ばら」でそれをやれるかどうかが問題です。「野ばら」は一対一の戦争という、お…

地理よりも歴史、日本史よりも世界史

私は世界史がやや得意でして、おもにその点数のおかげでどうにか長い浪人時代から抜け出せた過去を持っていますが、それはそれとして。 客観的に見て、青少年には地理よりも歴史、それも日本史よりも世界史を学んで欲しいと、私は思います。 「世界史なんて…

米炊きすぎた

冷凍ごはんのストックが大量にあったのに、また米を炊いてしまいました。 明日はクリームシチューでも作るかな。シチューライスは私の好物で、何皿も食べられるのです。

本日はお休みします

まだ疲れがとれなくて。

山道楽

登山というほどではありませんが、半日ほど山道を歩いてきました。 膝はがくがくですが、たまにはいいものです。

岡野他家夫『近代日本名著解題』(有明書房 一九六二 国会図書館で読む予定)7

デジタルコレクションで、あてもなく「弦斎」や「麗水」を検索していたら。 「221 コマ: 「芦の一ふし」麗水·弦斎の合作「美少年」麗水「白衣武者」等が初期の誌上を飾った。」 私が以前入手した、『庚寅新誌』のことでしょう。この合作「美少年」については…

青山佩弦斎という人物について

村井弦斎とは無関係なのですが、「弦斎」で検索するとこの人物名がむやみと出てきます。以下、コトバンクより。 ※ 青山佩弦斎(読み)あおやまはいげんさい 日本大百科全書(ニッポニカ) 「青山佩弦斎」の意味・わかりやすい解説 青山佩弦斎 あおやまはいげん…

偽りの平和主義について

村井弦斎『誉の冑』を読んでみたのは、大坂冬の陣、夏の陣の経緯に、平和主義者を自認する者としていくらかの関心があったからでした。 たとえば徳川家康が大坂冬の陣で、豊臣方に和議を持ちかけたのは、家康が公正と信義を愛するからとか、絶対平和主義に目…

1600年、大坂春の陣?

PS2用、歴史ゲーム『太閤立志伝V』。木村重成プレイの続報です。 前倒しで毎月イベントが発生し、ついに1600年に徳川家康が大阪城に攻めてきました。 わが木村重成は真田幸村らとともに迎え撃ち、けっこう家康本陣の士気を下げるとこまでいったので…