核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

絶対平和主義を捨てず

世界情勢の混乱に乗じて、改憲論・核武装論がぶり返しているようですが、私はそれに反対します。核兵器では戦争は防げません。

星新一「ああ祖国よ」(『おみそれ社会』新潮文庫 収録)

今こそ読み返したい作品なのですが、手元になく、浅羽著の索引にもなかったので、記憶に頼って書いてみます。 戦後日本(ゲバラや学生運動への言及などから、1968年前後かと。要調査)。 戦争がはじまります。といっても全面核戦争ではなく、アフリカの…

浅羽通明『星新一の思想 予見・冷笑・賢慮のひと』(筑摩書房 二〇二一)その1

最相葉月氏の評伝『星新一』に続き、本格的に個々の作品を分析した書。 こういう書が出るのを待っていました。個別の作品論には異論もあるにせよ。 もう2~3日はつきあうことになりそうです。

プーチン政権のウクライナ侵攻に対し、ロシア各地で反戦デモ 1700人超拘束

YAHOOニュースより転載。元の記事は産経新聞とのこと。 プーチンらの戦争がロシア国民の総意ではない証拠として。 ※ 「ウクライナ人に謝りたい」 ロシア各地で反戦デモ 1700人超拘束2/25(金) 8:43配信 422コメント422件この記事についてツイートこ…

塩津誠作「軍備縮小より全廃へ」 その2

塩津誠作は軍備による平和を「幻想」と断じ、全世界規模の軍備廃絶によってしか平和は来ないと結論しました。当ブログもそこまでは意見を同じくするのですが、問題はその過程です。 ※ 若し軍備を頼める国が、軍備なき他国に対し、無理を強要し、遂に干戈に訴…

また超大型古書店

近所に開店したので行ったのですが。 4階から上の床が鎖張りになっていたり、トイレが両側とも女性用だったりと問題だらけで。途中で夢と気づき、頬をぱんと叩いて覚醒しました。 塩津論文への不満の象徴夢?それとも吉本隆明への?

トムとジェリー風に

2月22日は猫の日。 30分ほどTRPGの時間ができたので、重要書類をくわえて逃げたネズミ怪物を追う、『キャットゥルフ』をプレイしました。

塩津誠作「軍備縮小より全廃へ」(『外交時報』) その1

1928(昭和3)年4月15日(以前、3日と書いたのは執筆日でした)。国際連盟や不戦条約に満足することなく、大日本帝国憲法の改正(こういうのこそ本当の「憲法改正」です)すら視野に入れて、世界規模での軍備全廃を訴える、先進的な論文です。 ……つっこみ…

坂本龍馬の海援隊があり、中岡慎太郎の陸援隊があるならば

気球と落下傘で戦う空援隊があってもいいのでは。 検索したら、そういうNPOが実在したので自粛します。 宙援隊、もありそうだな……幕末TRPGでの話です。

すばらしい夢をみた

新装開店したばかりの超大型書店(11階?)をさまよう夢。 「何をお探しですか」と聞かれたので、 「木下尚江と村井弦斎。戦争中に反戦文学を書いた、勇気ある作家です。そういう本を探しています」

明日はきっとすばらしい

そう信じよう。

塩津誠作「軍備維持の幻想」(『国際知識』8(4) 1928(昭和3)年4月) 続き

「戦争以外の方法」って何なんだ、という問いには、この短文だけでは明らかになりませんでした。それでも、読むに値する箇所は多い文章です。 ※ 航空軍の発達と、新兵器の続出で、将来の戦争は、其の惨禍極めて大なるべく、戦闘員と非戦闘員の差別など、なく…

塩津誠作「軍備維持の幻想」(『国際知識』8(4) 1928(昭和3)年4月)

通常兵器の廃絶をめざすブログにふさわしいネタを。 ※ 国家の安寧保持の為め、軍備が是非必要であると言ふのは、畢竟幻想である。国家も個人と同じて(原文のまま)ある。喧嘩を売られても、之を買はぬ気なら、懐剣を持つたり、ピストルを持つて歩るく必要は…

残念ながら

今日もお休みします。

日本文学協会サイトより転載

久し振りの近代部門の特集は、「身体」でした。 ※ 9月号特集 近現代社会と変容する身体 明治以降一五〇年。その間に近代国家化が推し進められ、二〇世紀に入る頃からは本格的な工業社会の時代を迎えて賃金労働者・都市中間層が大都市に集中、大衆化したモダ…

饗庭篁村「歌舞伎座所感」(『演芸画報』一九一一(明治四四)年七月号) その1

必要あって、「一番目「女浪人」」の劇評だけコピーしました。 一一六~一二〇頁。マイクロフィッシュという、リールではなく薄い板状のマイクロフィルムでした。あれ苦手で。お目当ての箇所を探すのに手間取って。 それでも、『歌舞伎』の同月号にあった劇…

本日も

更新はお休みします。

吉本隆明の矛盾について整理します

(コメント欄にも同様の文章を書きましたが再掲します) 一括で投稿せよとのことなので、 id:ChaldeaGecko 様との一連の議論をまとめてみます。長文になります。 まず発端は、吉本隆明著『僕なら言うぞ!』中の、 引用A「冗談じゃない、戦争だって人殺しは…

「人を殺さない戦争」?

両軍合わせて、死者が一人も出ない戦争というのは存在したか。 兵器が未発達だった有史以前には、負傷者しか出ない戦争もあったかもしれませんが、歴史上に記録されている例はないようです。 片方の軍だけが戦死者0なら、 もし戦死者が一人もいない戦争があ…

饗庭篁村の『女浪人』劇評(予定)

少し、吉本隆明から離れます。 あえばこうそん。はじめて聞く方も多いかとは思いますが、明治時代には小説家・演劇評論家として高名だった人です。私もその劇評を読むのは今回が初です。

吉本隆明のわかりやすい矛盾

『「ならずもの国家」異論』という本のある箇所で、吉本隆明は以下のように述べています。 ※ ただ、敵が目の前まできてじぶんの親しい人とか肉親が殺されたりしたときはどうするか。そういうときはぼくだったら戦います。ゲリラになっても戦います。反戦も平…

本日はお休みします。

おやすみなさい。

吉本隆明のゲリラ戦是認論

コメント欄で予告した、吉本隆明のゲリラ戦是認論を引用します。 ※ どこかの国が日本に侵略してきたと仮定すればわかります。信念にもとづいて戦争反対を叫びつづけるのもいいし、じぶんは戦闘行為は行わないんだと宣明するのもいい。ただ、敵が目の前までき…

更新、少し滞ります。

頂いたコメントへの答えに力を入れたいもので。すみません。 とりあえず明日一冊、吉本隆明の本を入手してきます。

ごぶさたしました

ようやく復旧しました。