核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2020-01-01から1年間の記事一覧

今年やり残したこと、来年の課題など

思いつくままに書いていきます。 まず、サムナーの集団論、あるいはクリリン理論。集団が凝集するには共通の敵を必要とし、集団内の小平和が集団間の戦争をもたらすというジレンマについて。 宮沢賢治『烏の北斗七星』は、まさに烏同士の仲間意識が、山烏と…

またまた寝過ごしてしまいました

ぼんやりとネタを考えてはいたのですが。 今年一年をふり返って思うのは、一人の知恵には限界がある、ということです。 外から知識を仕入れないと、私の頭だけではどうにもならないのです。コロナがまだ猛威をふるう前に国会図書館に行けばよかったのですが…

戦争は男の顔もしていない。

『戦争は女の顔をしていない』という、ロシアの元女性兵士たちにインタビューした本がありまして。だいぶ前に入手したのですが、痛ましさに読み進めることができず、感想も書けずにいます。最近ではまんがにもなっているようです。 とはいえ、「戦争は男の仕…

堂々めぐり

コロナの愚痴をこぼせばきりがないのですが、今年は残念な一年でした。 どうも私の平和理論自体が堂々めぐりに陥っているらしいです。こういう時は国会図書館に行っていい文献にあたると打破できるものですが、今行くのは危険すぎまして。

キュイとかファンファンとか61式戦車とか

最近、どうもガンダム(1st)に出てくる、ガンダム以前の旧式兵器に惹かれてなりません。オリジンでも見てみるかな。

ダイナミックに寝過ごした

ブログのネタを求めて、ウォードの『社会動態学』など読んでいたら、ぐっすりと寝込んでしまいました。『社会進化論』に抄録されている部分を読んだ限りでは、言うほどダイナミックでもなかったようです。 このところコーヒー党から紅茶党になりつつあるせい…

ジム寒冷地仕様が欲しい

あれも通常兵器の一種じゃないかと言われそうですが、架空の兵器ということで。 寒冷地仕様ということは、コックピットはこたつなんでしょうか。あったかそう。

被害者を「尊敬」しろと言われても

「戦え、さもないと殺すぞ」と脅されて、いやいや戦う人も、ファイターとは呼べません。 戦争で亡くなった兵士たちを「無名戦士」とか「英霊」と呼ぶ風潮(それはまさに近代国民国家が「構築」したものなのですが)には同調できません。

「戦え」と「戦う」

ファイターとは、他人に「戦え」と叫ぶ人のことではありません。そうせずに戦う人のことをいうのです。

日本人には稀に見るファイター

数日前に書いた、清沢きよしが正木ひろし(両名ともに難しい漢字なので、今回はひらがな表記で)を評した、『暗黒日記』の一節。一九四五(昭和二〇)年二月二〇日。 ※ 正木君は『近きより』を発行している人だ。弁護士で、日本人には稀に見るファイターだ。…

本日の更新はお休みします

おやすみなさい。

映画『里見八犬伝』(1983)のテーマ曲

実は私は『南総里見八犬伝』を現代語ダイジェスト版でしか読んだことがなく、それを大幅に翻案したこの映画の原作、鎌田敏夫『里見八犬伝』も書店で立ち読みしていながら買いそびれたのですが、映画は印象に残っています。特にエンディングで流れるテーマ曲…

戦争と戦いの違い、あるいは兵士と戦士の違い

戦争と戦いの間、あるいは兵士と戦士の間には、明白な違いがあります。自らの意志と覚悟でそれを行うかどうかです。 太平洋戦争中、戦争に批判的だった清沢きよしは、自分以上に反戦的だった正木ひろしを指して「彼はファイターだ」と書きました(『暗黒日記…

興ざめ論。

RPGシティブック1を入手したのはいいのですが、誤字・誤植、特に濁音と半濁音の間違いがやけに多いのに興ざめ感を抱いています。この感覚は、先日サムナーの「戦争論」を読んだ時、訳文がなんか硬くて意味がとりずらかった時にも感じました。 興ざめとは…

RPGシティブック1、届きました

思えば三十年ほど前からのあこがれの本。かみしめるように読んでいます。

サムナー「戦争論」 その3

「平和のときこそ、軍備おさおさ怠るな」(七八頁)という、よく聞かれる言葉(元はラテン語のようです)を、サムナーは、「よく考えてみなければならない」(同)と論じます。必ずしも肯定的にではなしに。 安全保障のジレンマという言葉こそまだ出てきませ…

サムナー「戦争論」 その2 もし人類が一つの集団なら……

もし人類が一つの集団になれば、集団間の戦争もなくなるのでは。といった方向性には、サムナーははっきりと懐疑的です。 ※ 平和は普遍的なものでありうるのか。そう信ずるべき理由はない。平和集団を次第次第に拡大してゆくことによって、ついには平和集団が…

サムナー「戦争論」 その1

『アメリカ古典文庫18 社会進化論」(研究社 1975)収録。 論旨のつかみにくい論文ではありますが、要は集団内の平和のためには集団外との抗争、ひいては集団間の戦争を必要とする、という構造(クリリン理論ですね)を、多種多様な例を挙げて論じたも…

サムナー「戦争論」入手しました。

サムナーの意のあるところがつかめず、読みあぐねています。明日じっくり読むつもりです。

サムナー読めるかも

コロナが怖くて上京は控えているため、ろくに本が読めずにいますが、このたび別ルートでサムナーの『戦争論』が読めそうな気配です。続報をお待ちください。

辛口批評家とマウンティング

「彼らが間違っているからといって、我らが正しいとは限らない」と、私は先日書きました。にもかかわらず、世にはそうした錯覚と、その錯覚を利用する者が多いのです。 ダメな小説や映画をあげつらって、辛口批評を展開することは実に容易です。問題は、その…

つい寝過ごしました。

このところ毎日更新の記録を伸ばしていたのですが、つい油断しました。 書くべきネタがつきたわけではありません。

「彼らは間違っている」からといって、「我らは正しい」とは限らない。

あたりまえの話ですが、自分が属する集団のことになると忘れる人が多いのです。 例えば、私は最近新無神論のツイッターを見ることが多いのですが。 キリスト教やイスラム教の悪行(それはもう、聖書やコーランの中にさえ無数に見つかるわけです)を数え立て…

また人力発電機が欲しくなった

できれば両手でぐるぐる回転させるやつではなく、固定自転車型のを。 前にも書きましたが、寒い季節になるたびに、減量器具と発電をかねた装置があったらと思うのです。夏はちょっとつらいかと思いますが。 今のところ高すぎて手が出ません。反原発・代替エ…

暖房いらず

寒くなったら、5キロの鉄あれいを30回持ち上げることにしています。 運動不足の解消にもなるし、体もあたたまります。

福地桜痴の「夢」

別号は夢のや主人。第一作『もしや草紙』の副主人公は夢野実(ゆめのまこと)。この夢野実はほか複数の作品にも登場します。また『仙居の夢』という作品では、選挙の夢の結末に唐突に蛙が出現しますが、これは政治を「変える」にかけているようです。 彼は「…

RPGシティブック1、明日発売

版元のつごうで「2」(港町編)が先に出たのですが。 たいていのファンタジーTRPGで使える、酒場、宿屋、商店、その他の風変りな建物を地図つきで紹介する本です。 この本の旧版(社会思想社版)は昔入手しそこねて、三十年ごしの思い入れがあります。…

惣無事令、元和偃武など

秀吉、家康政権における、「平和」概念にちょっと興味が出てきまして。彼らは何を大義名分として、諸大名に戦争停止を命じたのか。 といっても図書館には行けないのでウィキペディアで下調べした程度ですが。 その一例を挙げると。島津義久あて書状より。 ※ …

TRPGの予定を立ててみた

戦国編・幕末編・明治開化偏・大正浪漫編・昭和大戦編など、やりたいシナリオを書きだしていったら、2021年の年末まで続けてもまだ足りないことが判明しました。こういう役に立たないアイディアはどんどん出て来るものです。平和論のアイディアは一向に…

動物の権利は、ちょっとだけ時期尚早では

最近、アニマルライツやヴィーガンのサイトを見ることが多く、考えさせられはしますが、同意するわけにはいきません。慣れ親しんだ食生活を捨てるには、どうも説得力が欠けているのです。 食用植物を育てるにも、害獣・害虫を駆除する必要はあると思うのです…