『アメリカ古典文庫18 社会進化論」(研究社 1975)収録。
論旨のつかみにくい論文ではありますが、要は集団内の平和のためには集団外との抗争、ひいては集団間の戦争を必要とする、という構造(クリリン理論ですね)を、多種多様な例を挙げて論じたもので、集団間の戦争を止めるにはどうしたらいいか、の展望を示すには至りませんでした。
とはいえ細部には魅力的な箇所もあったので、あと数回かけて読み込んでいこうと思います。『社会進化論』には漱石も読んだという、ウォードの『動態社会学』も収録されていますので、そちらも余裕があれば。