核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

構想、練り直し

もともとは、シュミットの友敵理論の文脈で、小川未明の「野ばら」を読み直す、といった論を予定していたのですが、根本的に練り直すことにします。 オルテガ『大衆の反逆』もデジタルコレクションの古い訳で読め、確かに「敵との共存」という自由主義の理想…

図書館行けず

デジタルコレクションで、古い訳の『大衆の反逆』が読めるので、そちらを先に読んでみます。 カール・シュミットからは、一時離れることにします。難解だからというよりも、シュミットの思想は奇怪に見えるのです。平和主義・自由主義を掲げる者の眼から見る…

『世界の名著 マンハイム オルテガ』(読む予定)

確か近場の図書館にもある、同シリーズに『大衆の反逆』が収録されてたはずです。 岩波文庫から二〇二〇年に新訳が出てもいますが、わざわざ買うこともなさそうです。「敵との共存」論だけ読めればいいので。

オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』が、「敵との共存」について論じているようです

シュミット本を読み込んでからになりますが、『大衆の反逆』も一応読んではみます。 オルテガっつーと、故・西部邁がむやみとふりかざしていたので、いい印象はないのですが、読まず嫌いはよくないのかも知れません。 私としては、もう一語足して、「敵たち…

今日は読書日

時間がとれたので、今日は『カール・シュミットの挑戦』を読む日にあてようと思います。読みこなすまでは他の本には目移りしないという、固い決意とともに。

スラヴォイ・ジジェクがわからない

『カール・シュミットの挑戦』、ムフが担当した章と序文は平易なのですが、ジジェクが担当した章が意味不明すぎて困っています。このところの閉塞感の原因の一つでもあるようです。とばしてとっつきやすい章に移ったものか検討中です。

今日も気分は晴れず

更新はお休みします。

今日は絶不調な日

絶望的な心理状態に陥ってしまい、戦争の止め方を考えるどころではありませんでした。なんとか立ち直りはしましたが……。

今日は別れの日

長い間お世話になった方の、送別会がありました。

今日は雑事が多くて

読書がはかどりませんでした。 ムフはことあるごとに、「敵」を「対抗者」に変える、と言うわけですが。 それと一対になるものとして、「味方」を「友」に変える、といった方向性はないものか、などと考えつつ、シュミット本を読んでいます。

ムフ編『カール・シュミットの挑戦』が届いた

感想は明日にでも。

箇条書きで下書きしてみる

・こんなふうに。 ・まず思いついた語句を並べ、後から論文形式に書き直すわけです。 ・前回の論文ではこの手法でけっこうスムーズに書けたので。 ・今回の「野ばら」論でも試してみます。

今さら花粉症

今年はだいじょうぶだと思って油断してました。 眼がかすんでますが、読書に支障をきたすレベルではありません。 カール・シュミット読解が進まないのは別の理由です。理解はできても了解はできない、といったところでしょうか。もう少しシュミットのおかし…

現時点でのムフへの不満と、ムフを越える見通し

シャンタル・ムフは「殲滅すべき『敵』を、闘技すべき『対抗者』に変える」ということをどの本でも提唱しているのですが、それをどのように実現するのかは、なかなか語ってくれません(未訳の『アゴニスティクス』には書いてあるのかも知れませんが)。 では…

カラスかバラか

前にも同じような二択で悩んだのですが。 宮沢賢治「烏の北斗七星」で、「平和を祈る」ことの問題を書くか、 小川未明「野ばら」で、「敵、味方という考え」を越える可能性を書くか。 で迷っています。 後者のほうが大きな絵が書けそうではあるのですが、シ…

『日本文学』10月号特集「戦争と文学」

2024年7月15日締め切り。近現代文学に限らない統一・横断テーマ号。 まさに激戦区になることが予想されますが、長年このテーマを考え抜いてきた私としては、ぜひとも応募したいです。 ぎりぎりの応募にならないよう、3月中には書くべき題材を決めて…

読み返してみた

しかし、自分で書いた論文のよしあしは、自分ではわからないものです。 もっともらしい気もするし、無理があるような気もするし。

片付いた

一日のごぶさたをお詫びします。 懸案の弦斎&麗水の合作「美少年」論、無事書き終えました。 次は『日本文学』七月締め切りで、「戦争と文学」の特集があるので、そのためのアイディアを出す期間にしようと思います。 それが終われば、いよいよ単著に向けて…

むしろホミ・K・バーバのほうを読むべきだった

スピヴァクの『サバルタンは語ることができるか』は届き、一読したのですが。 ダメです。どうしようもありません。どうダメなのか書くと論文一本分の文章が必要になってしまうのでまたの機会にですが、買って損しました。 締め切りが近いので、私の論文のほ…

ホミ・K・バーバも読んどくべきだった

今回の論文に援用できそうな術語が見付かったのですが、もう間に合いそうにありません。バーバはまた今度読むということで。

サバルタンは届くか

注文した本が届くのを待って、一気に論文を書き上げるつもりなのですが。

幸田露伴の弟子、堀内新泉の宇宙探検

幸田露伴がアイヌの悲歌を描いた小説『雪紛々』は、第十五回以降を弟子に丸投げしたということで評判がよくありません。 その弟子こと、堀内新泉が気になって検索しました。CiNiiの論文は2本ヒット。 堀内新泉の宇宙探検―― 科学小説の起源が語るアンチ・ミ…

鳥山明先生、ありがとうございました

ほんと、次回の『ドラゴンボール』と、次回作の『ドラゴンクエスト』が楽しみで生きてたような時期もありました。 より強い敵、より困難なピンチに、逃げずに立ち向かう気概、といったものを学んだ気がします。

平井邦男「武田仰天子の生涯と作品」(『 大手前女子大学論集』 20 193-222, 1986-11-20)

武田仰天子を曾祖父に持つという、おそらく最もくわしい論者によるご論文が、CiNiiで読めました。 作品「蝦夷錦」の論はありませんでしたが、年譜にはありました。つまり、明治26年6月より前に連載していたとかではなかったようです。

武田仰天子『蝦夷錦』(一八九三(明治二六)年刊行 読む予定)

弦斎&麗水合作「美少年」の直前(一ヶ月前!)に出た、アイヌ男性を主人公とした小説。 これを今まで読まずにいたのは不覚でした。あらすじは先行文献で読めるのですが。 アイヌ男性の主人公が、日本(松前藩)に抵抗した末に捕らえられ、命を助けられて「…

中川智寛『横光利一 複層の近代』(和泉書院 二〇二四年二月二十五日刊行 読む予定)

この中川智寛というお人は、私の同期でもあり、かつ近年非常にエネルギッシュに論文を発表なさっています。ずいぶん差がついたもんだ。 その横光利一論の単著がついに出たようです。和泉書院様のサイトより内容を。 ※ 本書は、新感覚派の驍将として一時期は…

また雑事発生につき

今日も研究進まず。困ったものです。 論文のゴールはもう見えているというのに。

尾崎紅葉「鬼桃太郎」(一八九一)

「美少年」(一八九三)の主人公は大山桃太郎で、手飼いのイヌを連れ、北海道十勝の沙流(さる)という地に現れます。 どう考えても昔話の桃太郎が下敷きなのですが、一八九三(明治二六)年当時に桃太郎はそこまで知られていたのか。調べたら二年前にパロデ…

『社会文学』60号の投稿締め切りは3月15日

エンジンがかかるまでに時間を費やしてしまいましたが、いつものことです。 極力速やかに投稿論文を完成させたいものです。 なお特集は「大江健三郎」ですが、そちらは私は見届け人に徹して、自由論文枠で投稿したいと思います。

決戦は水曜日

ようやく、自分の書くべき論文の構想が固まりました。迷いが消えました。 今日は箇条書きで書き付けておいて、明日一気に論文化しようと思います。