核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

塚原渋柿園『由井小雪』(改造社『歴史・家庭小説集』収録)

歴史の勉強のついでと思い、だいぶ前に古本屋で買った円本の歴史小説を読んでみたのですが、これが全然面白くありませんでした。まさに渋柿の味。 「反逆」というテーマに、作者の腰がひけているのではないでしょうか。

本棚の整理を兼ねて

近現代の日本史・世界史を復習しました。知識の空白が埋まるのは楽しいものです。

幽玄なるキーパーを目指して

再来週あたりから、いよいよクトゥルフ神話TRPGの実プレイに突入するわけですが。 いくら触手ぐねぐね、鱗ぬるぬるが基本のクトゥルフとはいえ、あんまりグロいものにはしたくないと思っているのです。スプラッター系のホラーは好きじゃないので。 どちらか…

日本史復習。

戦国~江戸時代の歴史をおさらいしてみました。ゲーム用でもありますが、悪いことではないようです。

見世物小屋にて

はいっ、怖いよ~、海底に棲む深きものだよ~。 お代はこちらっ。一名様お入り~。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ はいっ、鱶に着物で深きもの~ お帰りはこちら~

ゆるんだ。

今日も将棋だ三國志だTRPGだと遊んでしまいました。明日はまじめに。

たるんだ。

『戦争論理学』と一緒に、『クトゥルフ神話TRPG』などという禁断の書に手を出してしまったせいで、正気度ならぬ本気度がみるみる低下しつつあります。あの窓に!窓にいるのは……蚊か。

池田壽夫「過去の反戦文学の批判と今後の方向」 『プロレタリア文学』第一巻第四号 一九三二年四月

以前にある資料をうのみにして「一九三三年四月」と書いてしまったのですが、実物をあたってみたら「一九三二年四月」の誤りでした。 ……ぐらいしか書くことがない内容です。与謝野晶子や武者小路実篤を「ブルジョア的」と笑いものにし、マルクス=レーニン主…

三浦俊彦『戦争論理学 あの原爆投下を考える62問』(二見書房 二〇〇八) その0

迷った挙句購入しました。読めば不快と困惑をもたらすと知りつつ。 広島・長崎への原爆投下を、論理的に正当化しようとする本です。 こちらも感情論に陥ることなく、ていねいに読んでいこうと思います。 (2020・5・12追記 「その1」がふたつあったの…

散弾銃持つ生徒を止めたコーチの行動

YAHOO!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191021-35144243-cnn-int より。勇気ある行動です。 ※ (CNN) 米オレゴン州ポートランドの高校で今年、教室に散弾銃を持ち込んで自殺しようとした生徒から、職員の男性が銃を取り上げる出来事があ…

会心の一行

名作には、会心の一行がある、というのが持論でして。その作品の魅力を凝縮したような一行が。 小川未明「野薔薇」でいうなら、「敵、味方というような考えをもった人だと困ります」がそれにあたると思います。この一行に負けない論文を書きたいものです。

与謝野馨氏の言い分も聞いてみた

与謝野晶子・鉄幹夫妻の孫にあたる政治家、与謝野馨氏(以下「馨氏」)が「君死にたまふこと勿れ」を批判的に論じているニコニコ動画が見つかりまして。 日露戦争はロシアという強盗を日本の戸口から撃退するための戦争であったこと、もし強盗に入られれば日…

「君死にたまふこと勿れ」聴いてみた

「君死に」の曲というのは何種類もありまして。 youtubeで聴ける限りの曲を片っ端から聴いてみました。 残念ながら、私の「君死に」感を動かしはしませんでした。 こちらが先入観にとらわれすぎているのかもしれません。

公小説、不純文学、不自然主義

十年以上前、博士論文の副題を決めかねていた時期に思いついた三語ですが、実際には使いませんでした。とはいえ、研究方針は今でもさほど変わっていません。 私小説に対して、社会公共の問題を扱う公小説。 純文学に対して、文学以外の分野の達成を貪欲に取…

核通流向かい飛車

プレステ相手に将棋を指しているうちに、独自の戦法に目覚めまして。 金銀を核兵器および通常兵器に見立てまして(不謹慎だな)敵戦力の抑止を狙う駒組です。強い人には一蹴されるでしょうが、居飛車しか指してこないLV2相手なら必勝でして。

新無神論も、偏れば狂信か

ドーキンスらは新無神論と呼ばれているようで、ハリス、ヒッチェンス、デネットら、その新無神論とされる人々の主張をネットで検索してみたのですが、あまり賛同できるものではありませんでした。私は「新」のつかない無神論者のようです。 詳しくは彼らの著…

「ルツ記」―無神論者が読む旧約聖書―

ナオミ(「楽しみ」という意味)という名の貧しい女性が、夫と、息子を次々に亡くします。 息子の嫁ルツはモアブ人(外国人)でしたが、ナオミに従って、その故郷ベツレヘムに行きます。 大麦刈りの季節。ミレーの落穂ひろいの絵のごとく、落穂をひろって糊…

無神論者の道徳、もしくはグラウコンの問い

私は平和主義者であると同時に無神論者で、リチャード・ドーキンス氏のファンでもあるわけですが、同氏の戦闘的な無神論っぷりには「引く」ことも多々あります。 私としては有神論者を攻撃したり嘲笑するのはあまり賛成できないので(なにしろ平和主義者です…

PS用ソフト「NICE PRICE シリーズ Vol.2 本格将棋指南 」

台風でやることがないので、ひたすらプレイステーション相手に将棋です。 これが手強くて、LV5(最強)はもう、人間の及ぶ強さとも思えません。 定跡指南モードもついていまして、近代の矢倉とかを見ると、私の矢倉(端攻め専門)がいかに時代おくれか痛感さ…

台風19号到来につき本日お休み。

研究もお休みして、不測の事態に備えることにします。

反戦力の逐次投入は……

「戦力の逐次投入は避けよ」という、戦争術の格言がありますが。 反戦についても、中途半端な力を投入するのはよくないようです。 「だって戦争に行きたくないじゃん」といった、同感はできても「私」的に過ぎる発言では、論敵に「利己的個人主義」と決めつ…

福地源一郎談「養痾漫言」(『太陽』一九〇四(明治三七)年九月)

「君死にたまふこと勿れ」関係の資料を探して、マイクロリールを回していて偶然に見つけました。 日露戦争下の、福地源一郎桜痴の貴重な発言。ですが、内容は失望ものでした。 「朝鮮問題」(つまり、日本による植民地化)についても、その他日本政府のやる…

締め切りとボサノヴァとコーヒーと

論文執筆を進めるためにはこの三つが不可欠なようです。 自分の中の自己批判癖をいい感じに麻痺させること。自分へのつっこみなどは、文章を書きあげてからやればすむことなのです。 先行研究の整理に手間取りそうな与謝野晶子論は後回しにして、今日は黒島…

小谷野敦『哲学嫌い ポストモダンのインチキ』(予定)

まだ発売前ですが、目次によると、デリダやラカンを批判した箇所があるようです。 三浦俊彦『戦争論理学』とどっちを先に買うべきか、迷っています。

「戦前」か「敗戦前」か

執筆中の論文の題ですが、「戦前の」とある箇所を「敗戦前の」に直したものかどうか迷っています。今後、敗戦前で戦中の反戦文学に出会わないとも限らないので。 書くべき内容は変更はありません。どうやって戦争を止めるかを、戦前または敗戦前の反戦文学を…

黒島伝治と小川未明 あるいは利己的な平和主義と利他的な平和主義

敵に対する倫理を持ち合わせているかどうかで、平和主義は二分される、と考えています。 たびたび悪い例として出しますが、黒島伝治の作品および「反戦文学論」は、敵(彼の場合は上官やブルジョワ)に対する倫理を持ち合わせない平和主義、利己的な平和主義…

人の命に軽重はない。ただし……

例外はあるように思います。高級軍人<徴兵された兵士≦民間人ぐらいの感じで。 もう少し法則化すべきだとは思いますが、『戦争論理学』を読んでからの方がよさそうです。

人の命は地球より軽い、しかし

人の命は地球より重い、とは思いません。 かりに地球規模の災害が、人間一人の犠牲で防げるとしたら、希望者は出るでしょうし、それを止める人もいないのではないでしょうか。人の命は地球よりは軽いのです。 しかし、まんがのトネガワ氏のように、「金は命…

三浦俊彦『論理パラドクシカ』より 「原爆投下のジレンマ」

上掲書二一三ページより。原爆投下は戦争終結を一年半早め、何百万もの犠牲者が出るのを防いだという連合国側の主張を、行為功利主義の立場から擁護しています。 この議論そのものもさることながら、衝撃的だったのは二五〇ページの一節でした。 ※ 人命の重…

三浦俊彦『戦争論理学―あの原爆投下を考える62問』(二〇〇八)(予告)

原爆投下は正当化しうるか否かをめぐる、『論理パラドクス』シリーズの作者による問題集。 実はまだ買っていません。論より情に流されがちな私としては、どうも抵抗を感じ、立ち読みの段階で躊躇しておりまして。 「原爆投下で数十万人が死ぬほうが、本土決…