核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

福地源一郎談「養痾漫言」(『太陽』一九〇四(明治三七)年九月)

 「君死にたまふこと勿れ」関係の資料を探して、マイクロリールを回していて偶然に見つけました。

 日露戦争下の、福地源一郎桜痴の貴重な発言。ですが、内容は失望ものでした。

 「朝鮮問題」(つまり、日本による植民地化)についても、その他日本政府のやる事(明言していませんが日露戦争をさすのでしょう)についても、特に異論はないとのこと。小説『女浪人』で見せた非戦論や反骨精神は、まったく見当たりません。

 身体的にも金銭的にも無理をして衆議院議員になったことが、福地の晩節を汚した原因のようです。