核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

今回入手した碧川企救男文献

国会図書館所蔵のマイクロリール版『小樽新聞』は、1904(明治37)年、つまり日露戦争開戦の年に多々欠落がありまして。具体的には1~2月、5~6月、9月がまるごと欠けております。ひとまず今回入手したコピーは。 1904(明治37)年3月4、…

村井弦斎「鮎の話」 『月刊 食道楽』1905(明治38)年8月号

2011年8月4日の記事で、当ブログは北大路魯山人の随筆「弦斎の鮎」を引用しました。 http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/files/49972_37735.html 青空文庫の上記ページより。初出:「星岡」1935(昭和10)年(未見)。 ※ 例えば、あゆについていう…

大江健三郎「同世代ルポ35 若き原子科学者夫妻」4ページ目(最後)

『毎日グラフ』1961(昭和36)年9月3日号。 最下段のみ。これで最後です。 「大江 科学はあまりできなくても政治力のある研究者が二、三人いれば、そういう人たちが政治家とたたかって原研をよくするかもしれない。理学部出身の全学連幹部を、原研…

大江健三郎「同世代ルポ35 若き原子科学者夫妻」3ページ目

『毎日グラフ』1961(昭和36)年9月3日号。 近藤達男氏の、「僕たちの子供が放射能をうけない仕事につけばいいのですが……そういう意味で、まだ世にでない子供に責任を強く感じますね」という発言および、靖子夫人の子供への放射能の影響を案ずる発言…

大江健三郎「同世代ルポ35 若き原子科学者夫妻」 2ページ目

『毎日グラフ』1961(昭和36)年9月3日号。 「大江 二十六億円もかけた国産第一号原子炉が、自衛隊の戦闘機十機も墜落したと思えば、動かなくてもいい。つぎの炉をつくるために立派に役立つからだと現場の人がいってらして、ぼくはおもしろかった。…

大江健三郎「同世代ルポ35 若き原子科学者夫妻」

『毎日グラフ』1961(昭和36)年9月3日号。 あと3枚ほど続きがあります。明日にでも。なお左上の書き文字は私がコピーした紙に書いたものであり、原資料にはありません。

「Go Tight!」

合体合体不明の~正体~♪だと思ってました。歌詞を見るまでは。 アニメ『創聖のアクエリオン』の第二期主題歌です。第一期のほうが圧倒的に有名ですが、最近はこっちのほうが気に入ってます。 作曲の菅野よう子氏は、『信長の野望 天翔記』や『大航海時代Ⅱ』…

碧川企救男書誌―日露戦争期編

荻野富士夫氏の論文「碧川企救男小論」(『初期社会主義研究』12号 1999年 249-272ページ)に、企救男が日露戦争(1904年2月~1905年9月)前後に『小樽新聞』で書いた作品のリストがありました。 『小樽新聞』現物はまだ見ていないの…

国会図書館行ってきました。

以前、マイクロリールは手動でぐるぐるするので手間がかかる、と書きましたが、ついに電動式リール読み機が導入されてました。『文藝春秋』1931年1月号を読んで返しに行く時に気がつきました。次回は高速化できそうです。 検索・申し込みシステムも変更…

米軍の最新非殺傷兵器ADS

このブログは、「核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ」なわけですが、これは廃絶すべきかどうか。 困りました。喜んでいいものかどうか。 AFPニュースより。 ※ 【3月15日 AFP】どこからともなく突然沸き上がってくる「熱」の耐えがたい感覚――これ…

国会図書館関西館にて「ビジュアル雑誌の明治・大正・昭和」

東京本館ではなく、関西館での開催です。3月28日まで。 名古屋に住んでた頃なら、日帰りで行ったこともあったんですけどね。今回は残念ながら見送ります。 以下、国会図書館のサイトより。 ※ テレビもインターネットもない時代、雑誌は貴重なメディアでし…

エルンスト・マッハ(ウィキペディアより)

そもそもマッハって誰よ。実は私もよく知らないのです。今日は図書館もお休みなので、ひとまずウィキペディアを引用します。後日、文献資料と照合するつもりです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3…

オーウェル 『1984年』 ハヤカワ文庫NV 1972(原著1949)

あらかじめ言っておきますが、読んで楽しくなる小説では決してありません。気が滅入ってもいいという覚悟のある方のみお読みください。新しい翻訳も出ているようですが、とりあえず今回の引用は手元にある1972年訳によります。 時は1984年4月(書か…

J・S・ヤング『スティーブ・ジョブズ』(上)(下)

ジェフリー・S・ヤング著 日暮雅通訳 『スティーブ・ジョブズ―パーソナル・コンピュータを創った男』(上)(下) JICC出版局 1989(原著1988)。 別に成功者のビジネスモデルなんかに興味はないのですが、1980年代のパソコン史には興味津…

SDIN無料チェス

http://sdin.jp/browser/board/chess/ ルール説明つきの無料チェスです。 1番弱いレベル1なら、コマの動かし方しか知らない私でもどうにか勝てました。 基本は、 ポーン 前列にずらっと並んだ歩兵。基本は前に1歩ずつ。 (そのポーンの)1歩目のみ2歩移…

矢野顕子「David」(1990)

ドラマ(トーク番組?)『やっぱり猫が好き』の主題歌といえば、思い出す方もいるのではないでしょうか。 私も番組そのものは見てなかったけど、オープニングだけは欠かさず見てました。 当時の私にとっては、愛読していた川端康成の短編「心中」と妙にシン…

大阪府立高、「君が代斉唱」口元で確認

YAHOOニュースより。 ※ 大阪府立高、「君が代斉唱」口元で確認 TBS系(JNN) 3月13日(火)19時32分配信 大阪府では君が代の起立斉唱を義務づける条例が成立していますが、公立高校の校長が君が代を歌っているかどうかを口元の動きでチェックしていました。「…

マイクロリールとマイクロフィルム

国会図書館で古い新聞や雑誌を読もうとすると、たいてい原資料保護のため、マイクロフィルムの形で出てきます。今回はマイクロフィルムの話でも。 シート状の「マイクロフィッシュ」と、巨大なセロテープ状の「マイクロリール」の2種類があります。 フィッ…

碧川企救男続報

国会図書館で蔵書検索したところ1冊(しかも翻訳)。 碧川が連載していた日露戦争期の『小樽新聞』は国会図書館にあり。 ciniiで検索したところ先行論文2本。 ・・・とりあえず、論文を読んで執筆時期を特定してから、新聞のマイクロフィルムを閲覧してみ…

北海道の反戦作家、碧川企救男(みどりかわきくお)

博士論文も私の手を離れ、そろそろ日本文学協会の発表テーマを応募するか、あるいはしないかという時期になってきました。とりあえず、これまで扱ってこなかった題材で、研究してみたい人物を一人紹介します。まず碧川企救男(みどりかわ きくお、明治10年(…

原田知世 「バカンス」

アルバム「I could be free」収録。手放して痛切に後悔しています。 原田知世の声というのは、なんか悲劇を予感させるんですよ。歌詞はそんなでもないのに。 下記のサイト上で一部だけ無料で試聴できます。 http://morawin.jp/package/80312137/FLCF-3677/

トリプルファイター見逃したーっ!

ああ、土曜日の早朝の楽しみが。 デビラーどもの華麗なドライビングテクニックを除けば、決して派手なヒーローものではないんですけど。三人を分断各個撃破しようとする怪人側の戦術と、人手不足のため別行動せざるをえないSAT側のジレンマが毎回楽しみな…

日帰りで、とある大都市から帰ってきました。

3月6日のことです。雨だったし、一泊する予定だったのです。 博士論文がらみの書類提出が予想外にスムーズに行きまして、ちょうど青春18きっぷ(JR1日利用乗り放題)使用だったし、そのまま帰宅してしまいました。 というわけで、今回はポーと小林秀…

小林秀雄他「英雄を語る」その9(最終ページ)

これが最後のページです。小林秀雄に限らず、近代日本の文学関係者による「座談会」でまともな結論が出ることはめったにないのですが、今回は珍しく明快な結論が出ています。 「林 時に、米国と戦争をして大丈夫かネ。 小林 大丈夫さ。(略) 林 負けたら、…

小林秀雄他「英雄を語る」その8

表記が「ヒツトラー」だったり「ヒツトラア」だったり一定しないのですが、国会図書館所蔵の『文学界』ではこうなっています。最も積極的に彼の話題を振っているのは林房雄ですが、「石川 ヒットラーは悲劇で終わらなければいけぬ。 林 悲劇で終る。」とする…

小林秀雄他「英雄を語る」その7

コメントは最小限にします。

小林秀雄他「英雄を語る」その6

リクエストはありませんでしたが、とりあえず最後まで掲載します。仕事も片付いたことだし。

小林秀雄他「英雄を語る」その5

あと4枚(『文学界』のページで58ページ)まで続くのですが、データが大量になるためひとまずここで中断します。 リクエストがあれば続きも公開します。とりあえず、 林「秀吉にしろ、頼朝でも、またナポレオン、ヒツトラーでもいゝのだよ。僕等の好きな…

小林秀雄他「英雄を語る」その4

林房雄の発言に、「ドイツなども先づユダヤ人を除いてから「ドイツ人」という観念を創りあげなければならなかつた」とあります。ユダヤ人迫害について彼らは知った上で、「ヒツトラーも英雄かネ」「小英雄かな」という対話を交わしているのです(収容所の実…

小林秀雄他「英雄を語る」その3

小林「暴力の無い所に英雄は無いよ。」 そういうのを、私は英雄とは呼びませんし、憧れもしません。