核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

小林秀雄他「英雄を語る」その9(最終ページ)

 これが最後のページです。小林秀雄に限らず、近代日本の文学関係者による「座談会」でまともな結論が出ることはめったにないのですが、今回は珍しく明快な結論が出ています。
 「林 時に、米国と戦争をして大丈夫かネ。
  小林 大丈夫さ。(略)
  林  負けたら、皆んな一緒にほろべば宜いと思つてゐる。天皇陛下を戴いて諸共に皆んな滅びてしまへば宜いと覚悟してゐる。」
 明快ではありますが誠実ではありません。彼らは三人そろって戦後を生きながらえています。
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