核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

サウダージ

曲名ではなく音楽用語なのですが、さしあたっては「音楽紹介」の項に入れておきます。いずれ別の書庫に移動するかもしれません。 以下、ウィキペディアの「サウダージ」の記事より転載。 ※ サウダージ(Saudade、あるいはサウダーデとも)とは、郷愁、憧憬、…

「Soleado」 Os Maracatu Trio

youtubeの「◆作業用BGM◆ Bossa Cafe 3 」という動画に収録されていました。 歌詞も評価もなにも知らないのですが、何も知らないまま、この曲ばっかり延々と聞き続けています。私がイメージする「ボサノバ」とは、まさにこういう曲です。 なんというか、心地…

サザエさん「名探偵ホリカワくん」(予告)

今回、ワカメちゃんを長女だと思っていたことが判明したホリカワくん。じゃあサザエさんが何者なのかについては、考えたこともなかったそうです。そんなホリカワくんに来週も期待。 2014・4・8追記 不覚にも見過ごしました。一話目のランドセル話で眠…

村井弦斎『関東武士』(1894(明治27)年刊行)

あらためて、黒岩比佐子さんとはもっと早くお会いして教えを乞いたかったと、つくづく思います。 この『関東武士』も、下記のブログを拝見しなければ見逃すところでした。 http://blog.livedoor.jp/hisako9618/archives/27725498.html 以下、あらすじを引用…

『食道楽』におけるオレーフの価格

弦斎’Sキッチンにオリーブオイルは出てきたかどうか。確か「オレーフ」表記だったようなと思って巻末付録を見たら、 「オレーフ 塩煮オレーフ 一瓶 六十五銭」(『食道楽(上)』岩波文庫 2005 原著1903 558ページ) とありました。サラダオイル…

一記者「弦斎夫人の家庭叢談」(『婦人世界』1914年10月号)

下田歌子の「戦時における日本婦人の覚悟」と同じ号に掲載された、村井多嘉子夫人の連載記事です。 いつも通り平常運転といいますか、「昔より里芋はお腹の薬だといつたさうです」等と食べ物の話に終始しています。最後に半搗(つき)米の話題で、インタビュ…

下田歌子「戦時における日本婦人の覚悟」(『婦人世界』1914年10月号)

今から百年前の、婦人雑誌の巻頭論文です。これだけが特に扇動的というわけではなく、サンプルとしての引用であることをお断りしておきます。 ※ 空中には、飛行機といひ、飛行船といひ、最新文明の利器を以て縦横に威力を逞しうしてゐると承はります。海には…

第一次世界大戦時の『婦人世界』目次

『婦人世界』1914年10月号の「記事」欄より。記号や「…」の数は一部省略しました。 戦時における日本婦人の覚悟…下田歌子(二) 慈悲の女神………………………前田雪子(一〇) 欧州交戦国の婦人の気風………蜷川 新(一一) 世界奇聞……………………………………(一八) 子供の…

「MOCO’Sキッチン」

この時間になるとつい観てしまいます。速水もこみちこそ現代のお登和嬢です。オリーブ油万能説。

大正期『婦人世界』誌の四コマ漫画広告

田の字形のコマ割りで、右上→右下→左上→左下の順に番号が振ってあります。 以下、カタカナ表記を漢字かな混じり表記に改めました。 1コマ目 大国主命「何をそんなに泣くのだ。またワニザメと喧嘩したのか」 ウサギ「いいえ、今度は違います」 2コマ目 大国…

『ドラゴンボールZ 神と神 特別版』(2013)

これこそ鳥山明!という魅力につまった作品でした。 悟空もベジータもかなわない最強の敵に、じゃんけんで勝負を挑むウーロン。 「あいつはおまえをチョキしか出せないブタだと思っている。でもおまえはブタ人間じゃないか。パーを出せば勝てる!」 というヤ…

ジョージ・オーシロ『新渡戸稲造―国際主義の開拓者』(中央大学出版部 1992)

第一次世界大戦期の『婦人世界』を読んでいると、村井弦斎と同じくらいの頻度で新渡戸稲造が婦人向け記事を書いています。そんな新渡戸の戦争観やいかに。 著者は日系ハワイ3世の日本研究家。「推薦のことば」に「新渡戸の肖像が新五千円札に使われることが…

村井弦斎「里親」(『婦人世界』1914(大正3)年1月号)

『小説 子宝 後編』と同じ号に掲載された読み切り短編です。『子宝』に続き、養子(厳密には里子)の葛藤がテーマです。 例によってあらすじを兼ねた登場人物紹介を。 白石勘作 妻に先立たれ、子供を里子に出した。後に米国で成功し寛太を引き取りに来る。 …

『小説 子宝 後編』(『婦人世界』1914(大正3)年1月号)

危機を乗り越えた源次・喜代子夫妻のその後が、さし絵つき年表形式で語られます。『武士沢レシーブ』の最終回みたいな感じで。 一年後 男子出生 二年後 源次慈善病院を設立し房子献身的に働く 大磯分院 五年後 源次洋行して帰り一大工場を創立す 六年後 源次…

村井弦斎『子宝』中の放生会

養子に行った少年の葛藤、という点など、『子宝』は弦斎の代表作の一つ『釣道楽』と多くの共通点を持つのですが、違う点もあります。たとえば動物と人間の関係について。 お瀧のいけずっぷりに苦しめられた末、ついに大病を患った喜代子。漁師出身の夫源次は…

村井弦斎『子宝』(『婦人世界』1912(明治45)年1月号~1913(大正2)年12月号)

ひとまず「平和主義全般」の項に分類しておきましたが、日露戦争や日清戦争への直接的な批判があるわけではありません。物語の大半は嫁姑戦争…というと不謹慎ですが、「悪意ある他者と、いかに非暴力の精神で共存していくか」といった主題です。 まずは登場…

真珠の小箱

日曜日の朝といえば、昔はこれを観る(というより、あのBGMを聴く)のが楽しみだったものです。以下、ウィキペディアより番組の概要を。 ※ 毎日放送(MBS)製作・近畿日本鉄道提供で1959年3月6日から2004年3月27日まで、45年間放送された教養系紀行番組。…

わが博論コピペの痕跡

こっちは大丈夫だろ~な~と読み返したら、59ページ(60/116)の3行目に、「今回の発表で扱う」の1節が。 学会発表のレジュメを使いまわしたのがばればれです。初出は届け出てあるし、博士論文全体の流れに組み込んであるので、倫理上の問題はない…

ああ、博士号と割烹着のイメージが

二つまとめて下落しています。割烹着はまだしも、博士の価値がこれ以上下がってもらっては困るので、徹底的に調査して真相を明らかにしてもらいたいところです。

明治時代の新聞が予想した100年後の未来wwwww

2ちゃんねるまとめサイト「あじゃじゃしたー」様より。 http://blog.livedoor.jp/chihhylove/archives/7912367.html ※ 1901(明治34)年「報知新聞」 無線電話で海外の友人と話ができる いながらにして遠距離のカラー写真が手に入る 野獣が絶滅する サハラ…

アクロイド天和(クリスティ『アクロイド殺人事件』中村能三訳 新潮文庫 1988)

小学生のころ読んだ推理クイズ本のせいで、私はすでにこの推理小説の犯人を知っています。 にもかかわらずこんな古典中の古典を読み始めたのは、別にテクスト論や語り論のネタにしたいわけではなく、おそらく英文学史上最古という麻雀シーンがめあてです。 …

ペレツ・キドロン編 田中好子訳『イスラエル 兵役拒否者からの手紙』(NHK出版 2003)

「平和主義なんて言ってるのは平和ボケした日本人だけ」と思ってる方も多いようですが、そんなことはありません。おそらくは世界で最も平和ボケと無縁な地イスラエルにも、暴力を拒否する人々はいるのです。 一口に兵役拒否者と言っても、考え方はさまざまで…

北村実「「正戦論」と平和主義―「正しい戦争」はあるのか」(『日本の科学者』2008年8月)

アウグスチヌスからウォルツァーに至る、「正戦論」の是非をめぐる議論の系譜を歴史的にたどった論文です。 スコラ哲学というと、「正しい戦争とは不正な者への報復である」というトマス・アクィナスが有名なのですが、それに反対していたスコラ哲学者もいる…

弦斎カレーパン食べてきました

味に不満はないけど、揚がるまでにけっこう時間がかかりました。次回は事前に予約しておきます。

村井弦斎『子宝』完読

残念ながら反戦要素はありませんでした。主人公もきっちり二年間の徴兵期間をつとめてます。 ただ、『釣道楽』や「里親」とのテーマ上の連続を考えると、あるいは…

山崎安雄『日本雑誌物語』(アジア出版社 1959)より『婦人世界』

第一次大戦期の『婦人世界』についての記述。 ※ 「婦人世界」は同社(引用者注 実業之日本社)の至宝で、全盛期(大正十一、二年頃)には発行部数三十万を算したいいう。何しろ部数は、売れたといっても七、八千部から一万部前後も出ればいい方で、大概の雑…

便利で衛生的な林田式洗米器

なんか『課長バカ一代』の新商品みたいですが、大正期『婦人世界』の広告です。 「この洗米器は、写真にある通り円筒形のもので、把手(はんどる)の下には風車の翼(はね)のやうなものがついてゐますから、把手を廻すと自然にそれが廻つて、米が磨げるやう…

囲碁対将棋

盤は将棋盤で、基本ルールは将棋のまま。囲碁側は白石を将棋駒の様に並べます(玉のみそのまま)。囲碁側は空いているマス(目ではなく)のどこにでも無制限に打てる代わり、敵駒の周囲を囲まないと取れません。取った駒や石は、それぞれのルール通りに打て…

『新編日本古典文学全集41 将門記 陸奥話記 保元物語 平治物語』(小学館 2002)

『承久記』を読み直すための下準備として、軍記物四番勝負に挑んでみました。 『将門記』は各方面で有名な平将門の反乱記録。最初から独立をもくろんでいたわけではなく、一族(特にいとこの貞盛。清盛の先祖)との内輪もめを重ねているうちに勢力が肥大化し…

「無線電送写真の完成」(『婦人世界』1923(大正12)年7月号より)

前回に引き続き、「婦人世界』の科学画報欄より。 ※ 米人フランシス、ジエンキンス氏は、最近に無線電送写真を完成して、ワシントン海軍局から、フイラデルフイアまで、(略)普通の写真から反射する光線衝動を電気衝動に、それをまた無線衝動にかへて、とつ…