核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

#漫画、コミック

江青女史の話

原作版『サザエさん』はかなりの数が時事ネタが占めており、アニメ化不可能な作品が多いのですが、その一例です。 1コマ目 マスオの上司「毒舌はふるう、亭主のはなづらは引きまわす」 2コマ目 マスオ、しゃぶしゃぶを食べながら「そういうところはたしか…

ザ・ニンジャがうらやましい

論文が進まない時、Lの陣形ではげましてくれる正義超人はいないもんでしょうか。

制野秀一「決闘!ウルトラ兄弟」(『小学三年生』1979年1月号・2月号)

懐かしネタをもうひとつ。『ウルトラマンレオ』にも似たような題の話がありましたが、こちらは学習誌のオリジナルストーリーです。 …恐怖のブラックヘル軍団がウルトラの国と地球を同時攻撃してきます。父母ら主力はウルトラの国を守り、ウルトラ兄弟(ゾフ…

「まんが平塚の歴史 村井弦斎」

平塚市のホームページより。 http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/rekisi/gensai-maturi.htm 1ページで簡潔にまとめてあります。 晩年は一コマで「奇人・変人扱いされた」で終わってしまっているのが残念なところです。彼の軍備廃絶論はいまだに正当な評…

『長谷川町子全集 第二十九巻 エプロンおばさん④ 似たもの一家』(朝日新聞社 1998)

なんぶつ先生、じんろく、ウキエのいささか一家が主人公の、『週刊朝日』1949(昭和24)年4~12月連載まんが『似たもの一家』。おカルさんに相当する夫人は出てきますが、名前は確認できませんでした。おじさんはノリスケ似の顔で、「のん助」とい…

長谷川町子『似たもの一家』(予告)

伊佐坂一家が主人公のまんが。といってもスピンオフではなく、初期の『サザエさん』と同時に連載していたそうです。 欲を言えば初出(ウィキペディアによれば『週刊朝日』1949年4月10日号~同年12月15日号)で読みたいところです。

大正期『婦人世界』誌の四コマ漫画広告

田の字形のコマ割りで、右上→右下→左上→左下の順に番号が振ってあります。 以下、カタカナ表記を漢字かな混じり表記に改めました。 1コマ目 大国主命「何をそんなに泣くのだ。またワニザメと喧嘩したのか」 ウサギ「いいえ、今度は違います」 2コマ目 大国…

田河水泡 「のらくろ二等卒」(『少年倶楽部』1931(昭和6)年1月号)

『のらくろ』という作品を、戦争礼讃か反戦か、という二分法で割り切るつもりはありません。この第一話にしても、単純に軍隊を美化した話ではないのです。 どちらかというと、動物に魂はあるかという、デカルト的な問題に関わるような。「のらくろ」という作…

田河水泡『凸凹黒兵衛』(『婦人倶楽部』1938(昭和13)年12月号)

正確な表記は ワグンマキヅツ 衛兵黒凹凸 となります。「衛兵黒凹凸」には一文字ずつ縦に「ヱ」「ベ」「クロ」とフリガナあり。 (2013・5・21追記 「ボコ」と「デコ」にもふりがなあり。また最後のコマの「和平」は、右から「平和」と読むのが正しい…

田河水泡『凸凹黒兵衛』(予告)

ふと思い立って調査旅行に行ってきました。三日間のごぶさたをお詫びします。 今回の調査項目の一つに、昭和初期の『婦人倶楽部』があったのですが、同誌連載の『凸凹黒兵衛』が面白くて面白くて。 キャラデザインこそ『のらくろ』に及びませんが、こちらも…

神さま業がイヤんなる(姉妹社『よりぬきサザエさん 12』(101ページ)より)

長谷川町子という方の非凡さの一つは、キリスト教徒にもかかわらず、そしてあれほどの影響力を持ちながら、作品中で護教や宣伝を一切しなかった点です。 その、来世や神を扱った数少ない例外を以下に紹介します。サザエさん本人は横で見てるだけという、後期…

『サザエさんうちあけ話』での小林秀雄

『サザエさん』の作者長谷川町子は、戦前には『のらくろ』の作者田河水泡の内弟子をしていました。 その時期をまんが化した、『サザエさんうちあけ話』に、田河の妻の兄だった小林秀雄がひとコマだけ描かれています。 ものすごく眠そうなサザエさん顔の長谷…

テルマエ・サザエ

長谷川町子『サザエさん』四十九巻(姉妹社 発行年記載なし。1966(昭和41)5~8月朝日新聞掲載分とのこと)、75ページより。 「ローマ風呂」と看板のある旅館。 サザエ 「いいじゃなァい!」 マスオ 「ローマぶろがあるんだって?」 おかみ 「ハ…