核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ハッチオン『アダプテーションの理論』(予告)

「ハッチ・オン!アダプテーーーション!!」と絶叫すると、何やら1970年代ロボットアニメの雰囲気が。

文学を殺すものは何か

挑発的な題ではありますが、今回の論文はこれでいこうと思います。 「文学は死んだ」「文学は終わった」とはよく言われますが。 じゃあ、文学をもう一度よみがえらせる方法はないのか?そういう前例はないのか? 実は明治の前期にも、「文学極衰論」というの…

「筋書 女浪人」(一九一一(明治四四)年六月)、読み終えました

ちょwwwおまwwwwwという感じの、不謹慎な笑いがこみ上げる台本でした。 蛇に足を書き足すだけでは飽き足らず、いろいろ足したらキメラと化したような。 これは論文になります。「野ばら」論も「烏の北斗七星」論も第二の小林秀雄も凍結して、しばら…

早稲田大学文化資源データベース様にて

演劇『女浪人』の筋書らしきものが見つかりました。 福地桜痴原作なのは間違いないのですが、かなり短縮かつ脚色されているらしく、坂本龍馬や山内容堂や西園寺公望らしき、原作には出てこなかった人物が仮名で登場します。字が小さいので印刷してじっくり読…

「戦う女」「演説=議論する女」の系譜

昨日扱った柳瀬論文の注38には、「福地がなにがしかの西欧由来の「演説する女」表象の「種本」を持っていた可能性はどうか、など検討の余地はいくつも残るが別稿に譲る」とあります。 確かに福地桜痴『女浪人』(一九〇二)がイギリスあたりの女権小説をモ…

柳瀬善治「「戦う女」・「演説=議論する女」・「慈愛の女」 雑誌『台湾愛国婦人』収録講談速記の女性表象」

『植民地文化研究 : 資料と分析』 ((19), 199-212, 2020)掲載。 題名には「福地桜痴」とも「女浪人」とも書いていないのですが、同作品に注目した論文です。 同論二〇三頁にあるように、『台湾愛国婦人』誌の講談「愛国婦人」は、福地桜痴『女浪人』をトレ…

花粉症ややおさまる

明日は論文を読み込みます。

マッキノンでも読んでみるか……

いい論文を読んだ後は、言及されている別の論文を、いもづる式に読みたくなるものです。 で、キャサリン・マッキノンとかアンドレア・ドウォーキンとか、そのへんのラディカル・フェミニズムの論文が読みたくなったのですが、近場の図書館にはどちらもありま…

花粉症

せっかく大量の文献が届いたというのに、目がかゆくて読めません。

「決戦下精神上の問題 日本文化の知的参謀本部」(『日本学芸新聞』一九四三(昭和一八)年四月一日) その7 福田恒存

「述べさして戴きたいと思つたことを小林さんが御話になつて、小林さんの御考に依ると」と、小林秀雄への追従に前半の発言は割かれます。 そして後半は、「私最近満洲、支那の方を廻つて参つたのですが、その中でも一番感激したのは旅順」と、乃木将軍の名を…

「決戦下精神上の問題 日本文化の知的参謀本部」(『日本学芸新聞』一九四三(昭和一八)年四月一日) その6 今和次郎

「考現学」の提唱者としておなじみの、今和次郎。 彼は「随筆」「雑文家」の立場から、「皆が決戦生活、或は生産増強に忠実であるべく」皆のはげましになりたいとの趣旨から、単調無味な国策の宣伝に不満を述べています。 当局の統制に異議を唱えているよう…

「決戦下精神上の問題 日本文化の知的参謀本部」(『日本学芸新聞』一九四三(昭和一八)年四月一日) その5 小林秀雄

いつものように全集未収録。この席には小林秀雄全集編纂者の一人である中村光夫もいるので、知らなかったということはありません。 ※ 小林秀雄氏 (略)例へば兵隊さんや、海の荒鷲でも非常な専門家で、航空母艦に乗って居る人に聴きましたが、皆技術の達者…

「決戦下精神上の問題 日本文化の知的参謀本部」(『日本学芸新聞』一九四三(昭和一八)年四月一日) その4 三枝博音

ウィキペディアでは、「1928年、無神論運動を起こす。1931年半年間ドイツに留学、世界観の変革に多大な影響を受けた。1932年に戸坂潤らとともに唯物論研究会の創立に参加。機関誌『唯物論研究』の初代の編集部長となる。1933年思想弾圧により1ヶ月間拘禁の難…

「決戦下精神上の問題 日本文化の知的参謀本部」(『日本学芸新聞』一九四三(昭和一八)年四月一日) その3 中島健蔵

「1946年、日本著作家組合創設。書記長となった。同年、野上彰の「火の会」に参加する。第二次世界大戦に協力した文化人の指弾にあたった」(ウィキペディア「中島健蔵」の項より)という人物。同記事には次のような記載もあります。 ※ 戦時中、作家の中河与…

「決戦下精神上の問題 日本文化の知的参謀本部」(『日本学芸新聞』一九四三(昭和一八)年四月一日) その2 出席者一覧

「日本文化の知的参謀本部」を自負する、日本文学報国会評論随筆部門の出席者。 旧字体は新字体に。 ※ (出席者) 高島米峰、柳原緑風、池島重信、原奎一郎、唐木順三、木村荘吾、武田忠哉、伊福部隆彦、川合仁、小田切秀雄、齋藤正直、青野季吉、尾澤良三、…

「決戦下精神上の問題 日本文化の知的参謀本部」(『日本学芸新聞』一九四三(昭和一八)年四月一日) その1

まず訂正。同記事を何度も「座談会」と書いてしまいましたが、実物を見たら違いました。日本文学報国会評論随筆部会での自由発言でした。つまり中島健蔵、三枝博音、小林秀雄、今和次郎、福田恒存の五名は強制ではなく、自らの意志で個々の発言をなしたとい…

哲学者、三枝博音

三枝博音(さいぐさ ひろと)。一九四三年の座談会のメンバーのうち、この名前にはうかつにも知りませんでした。 (2021・2・19追記 座談会ではありませんでした。訂正してお詫びします) ウィキペディアより。 ※ 三枝 博音(さいぐさ ひろと、1892年…

映画のような夢を見た

ペリクレス将軍率いる古代アテナイ軍が行軍していると、上空に見慣れぬ二組の飛行物体が。お互いに弾丸を撃って撃墜し合い、真下の古代兵にも被害が出ます。 アメリカとロシアの最新兵器軍がタイムスリップしてきたのです。なりゆきでアテナイ軍はアメリカ軍…

明日を信じる。

そろそろ資料が届くころです。

跳び起きた。

けっこう強く、長い地震が来ました。

西郷隆盛の猟犬がティンダロスだったら

幕末クトゥルフその2。やってみるかな。

SDGsの16番

私はSDGs(持続可能な開発目標)におおむね賛同しているのですが、わけても16番目の目標、「平和と公正をすべての人に」は、最優先されるべきと思います。 そんなん当たり前だろ、反対する人いるわけないじゃないか、と思われるかも知れませんが、SD…

待ち続ける。

ドルアーガの塔の攻略サイトなど見ながら。

もう言及されてるかも

今回は請求しなかった(できなかった)のですが、 「日本学芸新聞」をよむ--1942年から43年まで 久保田 正文 文学 29(8), ????, 1961-08 という論文が既にありました。例の座談会についても何かが述べられているかも知れません。また必読文献が増えてしまい…

批評欲求と戦争欲求

(2021・2・19追記 座談会ではありませんでした。訂正してお詫びします) 今回、中島健蔵、三枝博音、小林秀雄、今和次郎、福田恒存の戦時下の座談会を、複写請求したのは、今さら小林秀雄や福田恒存の時局便乗をあげつらうためではありません。彼ら…

小林秀雄らの1943年の座談会をはじめ

(2021・2・19追記 座談会ではありませんでした。訂正してお詫びします) どうしても欲しい資料数点のコピーを、国会図書館に注文しました。 もっと早くやっておけば、論文一本ぐらいは書けたものを。 数日中に速報を寄せる予定です。

OH!テリブル東京

コロナもですけど、上京自体がなんか怖いです。地下鉄の乗り方とか覚えてるだろうか。都会は苦手な人間でして。 とはいえ、このままでは研究が進まないまま、無為に歳を重ねていくのみです。 今日にあっても、世界平和こそ人類の最優先課題だという私の信念…

ゲーム性とコスト、リスクについて

ゲームというのは難しすぎても、簡単すぎてもつまらないものです。 適度の抵抗や障害を乗り越えた上で、達成感を満足させてくれるのが理想です。 間違った判断をしてもリスクがなく、無謀と思われる判断をしてもコストが支払われないのでは、ゴールにたどり…

M・アラビー著『ゲームブック 君ならどうする 食糧問題』(社会思想社 1988)

33年越しに入手しました。ずっと欲しかったんだ。私は80年代を生きる男。 社会思想社のゲームブックというのは、ブーム火付け役の『火吹山の魔法使い』をはじめとして、剣と魔法で敵を倒して宝を手に入れるといった物語が主流なのですが、本書は違います…

もはや遥か遠い世界のことながら

久し振りに朗報に接し、心が晴れる思いでおります。