2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧
ボルヘスに「『ドン・キホーテの著者、ピエール・メナール」という短編があります。二〇世紀の文学者であるピエール・メナールが、古典『ドン・キホーテ』の一部を、パロディや現代版ではなく、一字一句そのままに書く。すると読者は、セルバンテスが書いた…
吉川三国志ネタをもう一つ。 『草莽の巻』より。訳あって呂布が玄徳と袁術軍の仲裁をする事になった場面で。 ※ 「おれの本心は、平和主義だ。おれは元来、平和を愛する人間だからね。――そこで今日は、双方の顔をつき合わせて、和睦わぼくの仲裁をしてやろう…
吉川英治の『三国志』は、『三国志演義』の忠実な翻訳というよりも、第二次戦争下に書かれた国文学という色彩が強く、そういう方向での研究もなされているようです。 玄徳(劉備)が本格的に曹操と対峙することになった『臣道の巻』に出て来る「不戦不和」と…
T&Tの一人用アドベンチャーなどしながら、気長に待ちます。