核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ウォーロック・マガジン第七号より、「空蝉の島」

伝説のTRPG誌『ウォーロック』の流れをくむ雑誌、『ウォーロック・マガジン』の最新号。 T&Tのソロ(一人用)アドベンチャー、「ソーサラー・ソリテア」が目当てで買ったのですが(そしてそれも当たりでした)、附録についていたミステリーゲームブッ…

ボツ論文を読み返してみた

自己批判能力が欠けているのか、どのボツ論文も、書いた本人にとっては愛着があるものです。 酷評されたあの論文も、コメント無しで返ってきたあの論文も。 とりわけ、福地桜痴の西洋化ならざる近代化論には未練があります。何らかの形で復活させたいもので…

他人が攻撃されていると安心する心理

こうした知見が、ネット上の風評被害軽減にどれほど役立つものかはわかりませんが。 たとえばバイト先で、怖い上司が(自分ではなく)同僚に怒っているのを見ると、とりあえず安心してしまう心理。他人の不幸を喜ぶ心理とは少し違って(いやしさでは同じよう…

よりによって私のところに

『小林秀雄全集』の宣伝メールが。当然、削除しました。誰が買うものですか。

夢を弁解するのも変なものですが

私が自分を「明治教」だと認識したのは、明治天皇や明治政府を神聖視したという意味ではありません。むしろ明治という時代の主潮流に抗う人々の思想が好きでたまらないという意味です。その点では、夢の中でも覚めてからでも、私の意見は一致しています。

寝過ごした―っ!

近未来的な巨大テーマパークで、「私と宗教」という題の講演をしてたんですよ。「私の宗教は明治教です」って、矢野龍渓と村井弦斎を語り倒して。 帰りはロケットを模したエレベーターに乗ったり、のりまき食べたりして……とにかく楽しい夢だったので、12時…

ノヴェルターズオリジナル?

小説とか文学の機能の一つは、「自分が特別な存在だと感じさせてくれる」点にあるのではないかと、ふと思いつきました。 ヴェルターズオリジナルというお菓子のCMではありませんが、「自分が特別な存在だと感じる」感覚というのは、実に甘いものでして。 …

柳瀬善治「雑誌『台湾愛国婦人』における演芸速記について : 講談『愛国婦人』における「新選組」「幕長戦争」表象を中心に」『アジア社会文化研究』2020・3

エゴサーチしていて発見しました。 大正期の『愛国婦人』という講談の元ネタが、福地桜痴の小説『女浪人』であるという発見を含むご論文で、私の博士論文第6章が参照されています。 ※ もうひとつは菅原健史「福地桜痴『女浪人』論―『主』を持たない者の革 …

国会図書館延期、6月まで延長

いつまで休止かわからないので、「どの戦」論文は手持ちの資料で勝負するしかなさそうです。上京してたまった「要調査」文献をまとめ読みして、おみやげに『RPGシティブック2 ファンタジー世界の港町編』を買って帰る……のはいつのことになるでしょうか。

一年半待った。

松本清張みたいですが。 去年の一月に、「今年の年末に出るそうです」と書いた、『RPGシティブック2』という本が、ついにこの五月末に出るそうです。期待。

ジビエ道楽

ジビエ(狩猟肉)の魅惑。もちろん自分で狩るわけではなく、村井弦斎『食道楽』の終りのほうに出てくる、「猟天狗」氏と中川くんが交わす、「雲雀のパイ」だの「鹿のロース」だのの談義が実に美味しそうなのです。 現在では違法とされる料理も多く、たぶん私…

ナチスモチーフの悪役

今をときめく『キン肉マン』の準主役、ブロッケンJrも、初登場時はナチスっぽい雰囲気の残虐超人だったわけで(キン肉マンと直接対決は一度もしていないので、悪役かどうかは微妙ですが)。 『宇宙戦艦ヤマト』のデスラー、『機動戦士ガンダム』のギレンな…

昨日とは逆の方向で

やはり、「どのように戦争を止めるか」という題の論文の読者が期待するのは、「このように戦争を止める」という結論だと思い直しまして。 個々の作家論、作品論への加筆もさることながら、結論部分を徹底的に補強しようと思います。一歩でも戦争阻止に近づけ…

「どの戦」論、書きあぐね

執筆中の「どのように戦争を止めるか」論ですが、結論は早めに出たものの、枚数が規定に至らなくてこまっています。個々の作家論をもう少しきめ細かにすべきか。幸い、必要な資料はそろっているのですが。

「諸君、私は戦争が大好きだ」と少佐は言った

『HELLSING』という劇画は未読なのですが、その中に登場する「少佐」の、「諸君、私は戦争が大好きだ」で始まる演説があるそうで。改変されてコピペに使われたりもしています。 ……んなことを言ってられるのは、彼がまさに「少佐」つまり、比較的安全…

『ドラえもん』より「階級ワッペン」

コミックスの何巻だったかまでは覚えてませんが。あれで軍隊の階級というものを覚えたのは私だけではないと思います。軍人将棋もありますが、あっちは下士官以下(曹長~二等兵)は省略されているので。 未来のこどもたちが軍隊ごっこに使う、とのことですが…

世界平和のその先に

明治大正期の作家村井弦斎は、世界平和を最終目標ではなく、人類の到達すべき段階の一つとしてとらえ、その先の目標として、病気と、気候(自然災害)との戦いを人類の目標として挙げていました。 私も、世界平和さえ達成してしまえば後はどうでもいい、と思…

ファイナルファンタジー7(PS用ソフト)

つい最近出た、実写のようにリアルな映像のリメイクも好評のようですが、今回は一九九七年のオリジナル版の話を。もう二三年も前のゲームです。 今までの中世風ではなく、近未来風の退廃的な巨大都市ミッドガルが舞台。 王様ではなく巨大企業が支配し、私兵…

戦争とは「戦い」なのか?

「日本とロシアが戦った」「日本人はアメリカ人と戦った」といった言い回しに、私はつねづね違和感を覚えています。 戦争の本質は「戦い」なんて美しい言葉で表現すべきものではなく、せいぜい「戦わせ」であって、「自分たちが選んだわけでもない指導者によ…

昭和史再発掘。

三浦俊彦『戦争論理学』は論理学の本なのですが、けっこう今まで知らなかった新情報が豊富でして。専門家の方には常識なのでしょうが。 しかし、原爆肯定論とかソ連参戦天佑論とかは、いまだに納得できません。 必要な文献の名前をメモしておいて、いつか調…

三浦俊彦『戦争論理学 あの原爆投下を考える62問』(二見書房 二〇〇八) その4

三浦氏の原爆投下肯定論は、一言でいうと、「原爆投下による日本人数十万人の死傷は、日米合わせて数百万人を本土決戦での死傷から救った」と集約できそうです。その上で、原爆投下否定論者である私からの反論を。 『戦争論理学』にはなぜかその名が出てこな…

三浦俊彦『戦争論理学 あの原爆投下を考える62問』(二見書房 二〇〇八) その3

三浦氏も「原爆投下は正しかった」論を絶対とはみなしていないらしく、あとがきでこう書いています。 ※ 本書の「原爆投下肯定論」は、日本人の大多数を占める原爆投下否定論者にとってこそ、便利な叩き台として使えるのではなかろうか。本書の肯定論をすべて…

三浦俊彦『戦争論理学 あの原爆投下を考える62問』(二見書房 二〇〇八) その2

政治的な色抜きで、論理学の成果を駆使して、原爆投下肯定論を擁護しようとする、恐るべき本。深刻に読むと、「核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ」の存続にかかわりかねません。 念のために書いておくと、三浦氏は戦争そのものを肯定しているのでは…

三浦俊彦『戦争論理学 あの原爆投下を考える62問』(二見書房 二〇〇八) その1

原爆投下が戦争終結に貢献し、百万以上の犠牲者を出すのを防いだ、とする論(以下、原爆投下肯定論と略す)の是非を考える本です。 買って読めば嫌な気分になること請け合いの本で、私も買ってからしばらくろくに読まずにいたのですが、退屈よりは葛藤を選ぶ…

筒井康隆の偉大さの一つは

夢のイメージを言語化・文章化するのが、実に巧みだということです。 『夢の木坂分岐点』や『パプリカ』のイメージの鮮明なこと。 やってみて実感したのですが、起きてから夢を言語化しようとすると、夢本来の精彩なイメージがどんどん色あせていくものでし…

ガミラス星人にもレドフ・ヒスなんていたなあ

あれは副総統のほうがモデルです。

ふたりのハンナ

思想家ハンナ・アーレントと、パイロットのハンナ・ライチェ。 同世代かもと思って調べたら、1906年生まれと1912年生まれでした。 ナチスに翻弄された、二人の先駆的女性の波瀾の生涯!ってな企画を考えたんですけど、私の筆力では実現不可能のよう…

ふたりのルドルフ・ヘス

調べものをしていて知ったのですが、ナチスの大物でルドルフ・ヘスという人物は二人いまして。名字の綴りは違うので、同姓同名ではありません。 以下、ウィキペディアより要約。 ルドルフ・ヴァルター・リヒャルト・ヘス (Rudolf Walter Richard Heß)。副…

こどもの日は明日だというのに

童心にかえってゲームばっかやってたら、ついに閲覧者数がえらいことに。 明日はまじめに研究します。

しかし慶応では博士でも

「土田君」扱いなんですね。『ポール・ド・マンの戦争』読んで知りました。 私は一介の在野書生なので「菅原君」でもいいけど、どうせなら一度くらいは「菅原博士」と呼ばれてみたい。「エス博士」でもいい。いまだに一度も呼ばれてません。