核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

両手にタテ、あるいはそれに似た物

「愛する者が襲われたら?」という、非平和主義者がしばしば口にする問いに、絶対平和主義者を自任する私は明快な答えを出せず、忸怩たる思いの内にいます。 しかし、何も考えていないわけではありません。次の思想家ロックの抵抗権についての意見は、私にイ…

島地黙雷『航西日策』

以前、福地桜痴は初めてイスラムと接触した日本人だとか書きましたが、もう一人、島地黙雷という仏教僧も同行していたことを知りました。 しかも島地は、『航西日策』という記録も残しているとのこと(デジタルコレクションにはありませんでした)。貴重なフ…

福沢諭吉と新無神論者の差別意識

ツイッター、「新無神論bot」に、見過ごせない記事があったので引用します。 差別語を含む引用であることをお断りしておきます。 ※ 新無神論bot @AtheismBotJP · 7月28日 福沢諭吉は子供の頃、お札を踏んで便所に棄てても罰があたる様子もなく、今度はお稲荷…

【悲報】炊飯器のコード、消える

米が炊けないと大騒ぎになりましたが、半日かけてようやく見つかりました。

小方 孝 , 福田 和維 , 小野 淳平 , 伊藤 拓哉「歌舞伎の物語における綯い交ぜの方法の検討とその一方法」

『人工知能学会全国大会論文集』JSAI2020(0), 3P5OS16b02-3P5OS16b02, 2020。 物語生成研究の最新の論文です。 歌舞伎の「ないまぜ」技法の取り入れ。といっても私は歌舞伎をろくに知らないので、鎌倉時代じゃない歌舞伎に「さしたる用もなかりせばこれにて…

福田 和維 , 小野 淳平 , 小方 孝「物語生成システムへの蘊蓄生成機構の導入」

『人工知能学会全国大会論文集』 JSAI2020(0), 3D1OS22a03-3D1OS22a03, 2020 かねてから注目していた研究者の方々による、物語生成システム研究の新たな展開。 CiNiiより抜粋。 ※ 筆者らは,物語のストーリー・深層の修辞的構造(物語言説)・表層的な表現を…

白石喜之助

この名前は、柏木義円の内村鑑三への批判を扱った論文で知りました。 明治3年薩摩出身という、その気になれば出世もできたであろう出自でありながら、反戦に生涯を捧げた人物。トルストイと書簡を交わしたりもしているようです。 デジタル版 日本人名大辞典…

柏木義円のことなど

文学研究者という商売柄、狭義の文学に手を染めなかった平和主義者については、当ブログはどうも手薄なようです。この柏木義円という人も、内村鑑三と並び称されるキリスト教平和主義者でありながら、当ブログは扱ってきませんでした。別にことさらに無視し…

むしろ過去に恵まれなかったからこそ

過去に欲しかったけど手に入らなかったものが多いからこそ、あの時代にあこがれを感じるのかも知れません。 現在の私は一応満足すべき状況にいるわけですが、それでも80年代サブカルへの執着は止められません。

’80年代を生きる男。

1980年代でも昭和50年代でもいいのですが、あの頃の文化が懐かしくてたまりません。個人的には決して幸福な時代ではありませんでしたが。

大塚豊子「村井弦斎関係資料-その書簡と草稿など 〈所蔵資料紹介〉」『神奈川近代文学館』35号

一九九二(平成四)年一月一五日。資料そのものではなく、その概要を示したものです。矢野龍渓から弦斎宛ての一七通や、弦斎から多嘉子夫人宛ての明治三六年三月から大正七年十月にわたる書簡ももちろん気になりますが、後藤猛太郎から弦斎宛ての書簡も気に…

1971年と翌1972年に

それぞれ『現代批評の構造』と『批評の構造』という本が出ていました。 前者は日本で出た本なので、私の関心とも重なるかもしれません。

近代批評の構造分析

一見ありがちな題ですが、「近代批評の構造分析」で検索しても出てこないし、やっている人もいないようなので、やってみようと思います。

「自衛のための攻撃」を否定するために

いますぐ自衛隊や警察を廃止しようという主張ではありません。が、それらのあり方を変えていく必要はあると考えています。 自分たちの身体財産土地を守るために、それらを脅かす他者たちを攻撃する。人類ははるか古代からそうしてきましたし、それが正義だと…

清松みゆき『T&Tがよくわかる本』(社会思想社 一九八八)

前年に黒田幸弘『D&Dがよくわかる本』が他社から出ており、題名が二番せんじなのは否定しませんが、中身は二番せんじではありません。当時、D&Dは高くて手が出ず、社会思想社の教養文庫で展開していた、T&T派だった私にとっては愛読書でした。 TRPGの…

清松みゆき『混沌の夜明け』四部作、読み終えました

乗組員の反乱、破損した船を捨てての上陸、現地人との軋轢、そして未知の文明との遭遇。海洋冒険ものの定番といってしまえばそれまでなのですが、心動かされる物語でした。『T&Tがよくわかる本』でみせた清松氏のギャグセンスは抑え目で、シリアスな群像劇で…

十五中年漂流記。

清松みゆき『混沌の夜明け』シリーズを読んでいて浮かんだフレーズ。重厚な冒険譚です。

AIと文学

「AIが書く文学」なんてのはもう、とっくに実現していそうな時代。 人間側としては、「AIに読ませる文学」「AIを感動させる文学」の実現をめざしたいところです。

「適菜収の保守のための必読書 小林秀雄全集」(予定)

『月刊日本』25(7), 112-115, 2021-07。 題名だけで価値なしとわかる文章です。 小林秀雄の全集はすべて、戦前戦中の大量の戦争賛美言説を改竄・隠蔽した、無意味なものであることは何度も述べてきましたが、だまされる人はまだいるようです。 一応、いつか…

円本購入。

改造社版でも春陽堂版でもなく、2021年現在で一円の本です。 私にとっては待ちかねた、価値ある本なのですが……。

初心に帰る

初期(2011年)頃の核通を読み返してみると、熱気の違いを感じます。 年齢のせいだけではないようです。悪のりしている箇所もありますが、今の私の文章よりも新鮮さを感じます。最近だれすぎているだけかも知れませんが。

呆けた

今日も研究は進みませんでした。吉報にしろそうでないにしろ、外部からの刺激が必要なようです。

敵に対する公正さ

「敵を愛する」ことは不可能でも、「敵に対して公正である」ことは可能なのではないかと、考えています。

核兵器および通常兵器の廃絶が実現したら

……素手での殴り合いが始まるだけじゃないか、といった冷笑的な見方もあるかもしれません。それへの弁明を。反論にはならないかもしれません。 私は性善説ではないので、人間一般に暴力性や敵対心があることは否定しません。それらがあればこそ人類は兵器を進…

渋沢栄一と福地桜痴

明治期、生涯にわたって親密な関係であったという渋沢と福地。 山田俊治著『福地桜痴』からの受け売りですが。 明治三(一八七〇)年閏十月に福地が大蔵省へ出仕するに際して、伊藤博文に紹介したのが渋沢栄一だったそうです(八三~八四頁)。ドラマにも出…

荒巻義雄『神聖代』

かろうじて、アラマタヒロシとアラマキヨシオの区別はつく程度の薄い知識しか持たない私ですが、『神聖代』は記憶に残っています。 カフカっぽい無個性な主人公が、エッシャーやボッシュの絵っぽい不条理感に満ちた惑星群を経て、銀河系のかなたをめざす話。…

学会シーズン一段落

コロナに加えて大雨で遠出はできないので、少しなまけることになりそうです。

GWVガンダムの夢を見た

戦場に放置された最新型ガンダムに少年が乗り込む。そこまでは定番なのですが。 少年が悪人で、めし屋のおかみにビームライフルを向けたり、言う事を聴かないドワーフを粛清したり、ガンダムを傘に着てやりたい放題。 ……変な夢のことは忘れて、明日の予習で…

待ち遠しい

七月四日の学会が楽しみです。

清松みゆき『混沌の夜明け』第一巻

全四巻のうち、二~四巻は押し入れから出てきましたが、一巻は最初から買っていなかったらしく出てきませんでした。 ちょうど筋も忘れかけたとこだし、一巻も注文しようかと思います。 フォーセリア(ソードワールドRPGの舞台)の西の果て、ケイオスランドで…