核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

「自衛のための攻撃」を否定するために

 いますぐ自衛隊や警察を廃止しようという主張ではありません。が、それらのあり方を変えていく必要はあると考えています。

 自分たちの身体財産土地を守るために、それらを脅かす他者たちを攻撃する。人類ははるか古代からそうしてきましたし、それが正義だと考える人もいるかも知れません。

 しかし核時代、核兵器をもって自国を脅かす他国に対抗するには、自国も核兵器をもつしかない(そして、他国をおびやかすしかない)というジレンマに陥ってしまいました。こうなると、攻撃手段をもって防衛するというあり方に、疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。

 本当は、核時代になる前に気づくべきだったのです。「攻撃は最大の防御」なんてのは嘘であることに。戦術・戦略レベルでは正しいこともあるかも知れませんが、倫理の上では嘘です。気づいた先人もいたのですが少なすぎました。

 なぜ当ブログが、「核兵器および通常兵器の廃絶」を訴えてきたか。お互いの顔をうかがいながら、ちょびちょびと核兵器の一部を廃棄するような従来のやり方では追いつかないと。攻撃手段をちらつかせて防衛するというやり方自体を改めなければならないと思えばこそです。

 とはいえ、欠けているのは代替案です。攻撃手段によらずして防衛する方法の探究、それが現在の私の研究テーマです。