核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

クトゥルフ1960

研究のネタがないと、また邪念がわいてきまして。 安保闘争。キューバ危機。東京オリンピック。そしてアポロ11号の月着陸といった激動の1960年代をTRPG化したら面白いんじゃないかとか思いつきまして。ラストはクーデターに成功してしまった三島由…

『都新聞』一九〇五(明治三八)年十月三一日 『女浪人』広告

ついでに小説版の広告も。金八〇銭だそうです。

マウスの電池交換

ほんと不器用な人間で、単三一本交換するのに10分以上かかりました。 今度は何日もつか。心覚えとして記しておきます。

福地桜痴『女浪人』の活動写真広告

博士論文の第六章で、私はこの小説を扱ったわけですが。 ※ 『女浪人』は桜痴の死後に歌舞伎化・映画化されているが、『都新聞』の劇評や広告を読む限り、お信は脇役に押しやられ、「勤王美談」(映画版のサブタイトル)に改変されてしまい、原作の持つ政治的…

しかし進化論ってやつは

賛成派も反対派も、つい熱くなる傾向があるようです。 丘浅次郎は進化論を日本に紹介した、国際的な生物学者のはずですが、議論がひとたび「進化論と人間」になったとたん、理解しがたいほど独善的になったりします。 創造論者・進化論反対派の独善ぶりにつ…

もうけもの

今日は部屋と押し入れの片づけをして過ごしました。 なくしたと思った本や資料が見つかり、もうけた気分です。

久し振りに妄想爆裂

もう長いことTRPGもやっていないのですが。 クトゥルフ戦国編の構想を練っていて「もし黄金の蜂蜜酒に必要な薬草が〇〇待だったら」をきっかけに、戦国時代の諸事件が次々と脳内でつながり始めまして。 シナリオにしたら10本分はゆうにいく分量なので…

おむすびにかえて

論文の結論部にそう書いたら怒られるかな。というわけでボロネーゼ食べました。

聖パウロ、っーか俗パウロ

※ 「奴隷たちよ、あなたがたは、キリストに従うように、恐れおののいて真心から地上の主人に従いなさい」(「エペソ人への手紙」) 「奴隷たちよ、すべてのことについて、地上の主人に従いなさい。人のごきげんとりのような、うわべだけの仕え方ではなく、主…

小林秀雄『批評家失格―新編初期論考集―』(新潮文庫 8月刊行)

また新潮社かという気もしますが、一応気に留めておきます。

濱川 栄「中国古代儒家文献に見る反戦思想(5)『新語』『新書』」

常葉大学教育学部紀要 = Tokoha University Faculty of Education research review (40), 25-39, 2020-03。 中国古代の反戦思想を追うシリーズ第五弾。CiNiiで本文が読めます。 濱川氏は前漢期の『塩鉄論』にある絶対平和主義思想の、そのさらにルーツ…

松元 雅和「非対称戦争における戦争倫理 : 必要性条件の分析と適用 (グローバル・ジャスティス) 」『思想』(1155), 44-60, 2020-07 (予定)

「平和主義とは何か」の著者、松元雅和氏の最新の論文を、CiNiiで発見しました。しかもあの『思想』誌。国会図書館に見に行けるのはいつになるかわかりませんが、リストには加えておきます。

画像添付実験

だいぶ前に描いた「坊っちゃん」まんがの一場面を添付してみました。 苦情があるようでしたら撤去します。 「坊っちゃん」断章

社会主義、皇室中心主義、何れも誤り。

以前にも引用した、木下尚江の一九二九(昭和四)年九月二十三日の発言です。 そういう木下もかつては社会主義者で、幸徳秋水、安倍磯雄らとともに社会民主党を結成したり(即日解散させられましたが)、日露戦争期には『平民新聞』で非戦論を訴えたりしてい…

『全体性と無限』など読む

といっても、入門書からの抜粋の、それも戦争と平和に関わる部分だけですが。 こちらが哲学書を読みなれていないせいかも知れませんが、どうも「なぜ戦争は悪いのか」というわかりきった問題に延々とこだわっていて、「どのように戦争を止めるか」には至って…

昔の学術雑誌を読み返し

己の理論的立ち位置について考える一日でした。

もし誰かが利益線論に反論していたら

山県(山縣 やまがた)有朋首相の利益線演説(一八九〇)は、朝鮮侵略を国是とすることを正当化する、予告状みたいなものなわけですが、それに対して天皇や議会や新聞や各党や国民が反論したとか、議論を行った形跡すら認められないのは、まことに残念なこと…

保阪正康『近現代史からの警告』講談社現代新書 二〇二〇

戦前の平和主義者、木下尚江は言いました。「社会主義、皇室中心主義、何れも誤り」。私も同意します。 保阪正康『近現代史からの警告』は、木下尚江こそ出てきませんが、従来の日本近代史を呪縛してきた唯物史観と皇国史観の両方を批判し、それらとは違う帰…

南朝ブレイン説

『太平記』の足利直義が兄の足利尊氏に謀反を繰り返すくだりを読んでいると、懐かしの特撮『大鉄人ワンセブン』のワンエイトを思い出さずにはいられません。

谷内 悠「フィクションから生まれた宗教、無神論、科学 : 分析哲学から(第一部会,研究報告,<特集>第74回学術大会紀要) 」 宗教研究 89(Suppl), 167-168, 2016

論文ではなく学会発表なので概要しか読めませんでしたが、それにしても刺激的なタイトルです。 「フィクションから生まれた宗教、無神論、科学」というのは。 同概要によると、イギリスにはスターウォーズ由来の「ジェダイズム」という宗教を名乗る方が39…

エジプトで増える無神論者

途中から有料記事だったので直リンクはしませんが、エジプトをはじめとするイスラム圏で無神論者が増えていること、その一人にインタビューしたネット記事がありました。 ようやくきたか、という感じです。勇気ある人々だと思います。日本人も、イスラム圏=…

パウロの手紙など読んでみた

ローマからコリントを経てヘブライと、東地中海を一周する勢いで読み倒したのですが、残念ながら、世界平和に至りそうな思想は見出せませんでした。 配達した人の苦労がしのばれるばかりです。

変化についてのダーウィンの考え

私は、ダーウィンの著書では「人類の起源」しか読んでいないのですが、とりあえず気になった箇所を。 ※ ワラス氏は前に参照したりっぱな論文の中で、人間の体は、人間を動物から区別する知能と道徳的な能力を少しでも獲得してからというものは、自然淘汰やそ…

ダーウィンの戦争観

ダーウィン「人類の起源」(『世界の名著39 ダーウィン』中央公論社 一九六七)より。 ※ 戦争で常に前線に出ることを望み、ほかの者のために自分の生命を惜しげもなく危険にさらす最も勇敢な男は、平均するならば、他の男よりも大勢死んだだろう。したがっ…

さて、「人間と動物のあいだ」を論じるとなると

宮沢賢治「ビヂテリアン大祭」か「フランドン農学校の豚」あたりでしょうか。 どちらも先行研究は充実していて、菜食主義者でもない私が新しいことを言えるのかという問題はありますが。

野田康文「決定的瞬間の記憶―芥川龍之介『藪の中』の時空間」(『新潮』2020年2月)

思えば静岡大学の確か二年生の頃、「藪の中」が演習課題として出されまして、我ながら幼稚な犯人探し論を発表したものです。野田論はもちろんそれと異なり、テクストを緻密に読み取り、新たな「謎解き」を提示する論です。 野田氏もいうように「藪の中」は推…

八月は遠い

澤井論を読むまでは、「烏の北斗七星」論はお休みにして、次に書く予定の「人間と動物」論の構想でも練ろうと思います。

大澤信亮「小林秀雄」第60回 『新潮』2020年2月

1946年、「コメディ・リテレール」の頃のくだりです。 同座談会で、戦争に「黙って処した」と言い放った小林が、実際の戦時中には無数の戦争肯定発言を行い、それらをすべて戦後の全集で削除したことは、当ブログが再三述べてきましたが、この連載もそれ…

『ヒーロー・コンパニオン』

買いたい学術書も多いというのに、またTRPG本に手を出してしまいました。 しかもAFF(アドバンスドファイティングファンタジー)という、私が持っていないルールの拡張本。T&Tとかクトゥルフに応用できるかもと思ったのですが、大当たりでした。 …

今日はお休みします。

書きたいことはいろいろあるのですが……すみません。