核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

福地桜痴『女浪人』の活動写真広告

 博士論文の第六章で、私はこの小説を扱ったわけですが。

 

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 『女浪人』は桜痴の死後に歌舞伎化・映画化されているが、『都新聞』の劇評や広告を読む限り、お信は脇役に押しやられ、「勤王美談」(映画版のサブタイトル)に改変されてしまい、原作の持つ政治的抵抗の要素は消えてしまっている。

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 などと観てきたようなことを書いてしまいましたが、実際には劇評と活動写真の広告を見ただけでした。誤解をまねく表現の罪ほろぼしに、『都新聞』の広告の画像を添付します。劇評のほうはコピーしなかったらしく見つからなかったので、今度国会図書館に行った時に探します。矢印はコピー用紙に私が書いたもので、原資料にはありません。

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