核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「列国国際ノ戦争」 要約 その1

「宇内平和主義ノ進歩」と同じ著者による論文。『交詢雑誌』一五六号。 「社員 台水草稿」と署名があります。渡辺台水かと思われますが未確認。 ・今後、列国の間にいかなる戦争の禍根があるか、その禍根はどうすれば防げるかを論じたい。 ・この点から列国…

「宇内平和主義ノ進歩」要約 その4

要約。今回で最後です。 ・本年(一八八四年)八月、スイスのベルンにて万国平和大会議開催。以下の問題を議す。 第一 万国仲裁裁判法を設けること 第二 スエズ・パナマの大運河を常に局外中立にすること 第三 万国共同裁判所を設置すること 第四 万国の兵備…

「宇内平和主義ノ進歩」要約 その3

さらに要約を続けます。 ・一八二八年、米国のニューヨークにて平和協会設立 ・一八三五年、列国和親の請願書を米国国会に出す ・同年、英国でも平和協会が議院へ請願書を出す ・一八四一年、仏国パリに列国平和委員の会議あり ・一八四三年、ロンドンにて大…

「宇内平和主義ノ進歩」要約 その2

要約、続き。 ・国際紛議・戦争は各国の「私」の争いで起きる。 ・欧米各国の公法学者はこれに注目し、「公」に各国の権利義務を定めようとした(「シセロ」等)。 ・一六〇〇年頃の「グロシエス」は万国公法の一大成典を定めようとした。 ・一七八九年に「…

「宇内平和主義ノ進歩」要約 その1

『交詢雑誌』一八八四(明治一七)年七月、第一五七号より要約。原文のカタカナはひらがなに。 ・前篇「列国国際の戦争」に続き、今回は「宇内平和主義の進歩」を記し、私の論点の地歩としたい。 ・十九世紀の世界で戦争が跡を絶たないのは嘆ずべき限りであ…

宇内平和主義ノ進歩、入手。

『交詢雑誌』の表紙では「宇内平和主義進歩」、本文では「宇内平和主義ノ進歩」となっていました。 日本初の平和主義論と呼ぶにふさわしい内容です。詳細および著者についてはいずれまた。