1946年、「コメディ・リテレール」の頃のくだりです。
同座談会で、戦争に「黙って処した」と言い放った小林が、実際の戦時中には無数の戦争肯定発言を行い、それらをすべて戦後の全集で削除したことは、当ブログが再三述べてきましたが、この連載もそれに言及しています。以下のように擁護しつつ。
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それを姑息な取り繕いと言い切ってしまうよりも、そんな細かい作業をしなければならないほどに、このことを小林が気にしていたこと、それこそが戦争に対する小林の反省だったとは考えられないか
(三二〇~三二一頁)
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考えられません。