核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

大澤信亮「小林秀雄」第60回 『新潮』2020年2月

 1946年、「コメディ・リテレール」の頃のくだりです。

 同座談会で、戦争に「黙って処した」と言い放った小林が、実際の戦時中には無数の戦争肯定発言を行い、それらをすべて戦後の全集で削除したことは、当ブログが再三述べてきましたが、この連載もそれに言及しています。以下のように擁護しつつ。

 

   ※

 それを姑息な取り繕いと言い切ってしまうよりも、そんな細かい作業をしなければならないほどに、このことを小林が気にしていたこと、それこそが戦争に対する小林の反省だったとは考えられないか

 (三二〇~三二一頁)

   ※

 

 考えられません。