核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

PS2用ゲーム、『太閤立志伝V』で、木村重成の生涯を追体験してみる

 リコエイションゲーム(歴史シミュレーションにRPG要素を加えた、コーエー社独自のブランド)の集大成ともいうべき、『太閤立志伝V』(たいこうりっしでんファイブ)。『維新の嵐』シリーズや『大航海時代』シリーズでつちかわれた、日本や世界を旅する楽しさがつまっています。

 最初は木下藤吉郎(武士。後の羽柴秀吉豊臣秀吉)、服部半蔵(このゲームでは忍者)、柳生宗厳(剣豪。後の柳生石舟斎)、九鬼嘉隆(海賊)、納屋助左衛門(商人。後の呂宋助左衛門)の内から一人の主人公を選んでプレイするのですが、親密になった人物から「人物札」をもらうと次回はその人物を主人公としてプレイできるようになり、最終的には八百人の、戦国~安土桃山~江戸初期人物(茶人、医師、鍛冶屋も含む)から主人公を選べるようになる壮大なゲームです。

 「木村重成」もいるんじゃないかと思ったらいました。1598年開始の『太平の章』で13歳。あんまり、りりしくない、にやけた顔グラで、村井弦斎の小説『誉の冑』とはだいぶイメージが違います。小説では佞臣に描かれている、大野治長がお茶飲みに訪ねてきたりして。

 このゲームでは歴史イベントが前倒しで起きる傾向があり、1599年に関ヶ原の合戦が起きてしまいました。どうなるのかと思ったら、木村重成が勝手に、

 「これは私闘にございます。わが殿は巻き込まれてはなりませぬ!」

 とか言いだし、秀頼もそれに同調して、歴史通り石田三成は処刑されてしまいました。

 前に真田幸村や猿飛佐助(いるのです)でプレイしたことがあり、大坂の陣もイベントとして扱われているのは知っています。木村重成の奮闘ぶりはフォローされているのでしょうか。

 

 2024・5・5追記 一部修正・加筆しました。